『姉ちゃんの恋人』ついに有村架純が林遣都に告白! それぞれの恋愛関係に大きな進展が
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悟志(藤木直人)に近付きたい日南子(小池栄子)の提案によって、真人(林遣都)を入れた4人でダブルデートをすることになった桃子(有村架純)。しかし真人はグループチャットにも上手く返信をすることができず、自分がそこに行って楽しんでいいものかと悩んでしまう。11月17日に放送された『姉ちゃんの恋人』(カンテレ・フジテレビ系)第4話は、先週につづいて真人の過去に触れると同時に、“姉ちゃん”と“弟たち”の絆がより浮かび上がるエピソードとなった。
和輝(高橋海人)、優輝(日向亘)、朝輝(南出凌嘉)に、同僚の真人に恋をしていることを報告する桃子。ずっと職場恋愛はしないと言っていた桃子が職場で恋をしたことに弟たちは、嬉しさをにじませながらも、相手がいい奴なのか、桃子が恋愛で傷つかないかを心配して涙ぐみ、桃子もそれにつられてしまう。一方で和輝は桃子の親友のみゆき(奈緒)に再度アプローチ。悩み込むみゆきに和輝は、“恋人を前提とした仲良し”からはじめようと提案するのである。
桃子と弟たちが談笑しながら近況を報告し合う、心温まる雰囲気にあふれた序盤の一幕。これまでも彼ら4人の仲の良さが伝わるシーンというのは常に登場していたわけだが、今回のエピソードではそれがより顕著に描かれた印象だ。高校生になったらバイトしたいと言う朝輝に兄として助言する和輝。朝輝のパーカーを勝手に着てダブルデートに繰り出す桃子は、相変わらず真人といるときにも弟の話ばかりしてしまったり、弟たちも入学式で桃子が感極まって涙したときの動画を見たりと、桃子から弟への愛情だけでなく、4人全員の全方向への愛情がしっかりと窺えるシーンがつづく。
一方で、前回のエピソードで手錠をかけられて連行されるという回想シーンで描かれた真人の過去。恋人と歩いていた際に突然襲われ、助けるようとして過剰防衛をしてしまい、懲役2年が言い渡されるという、それまでのほっこりとした雰囲気を一気に打ち消すような重たさは、いかにも岡田惠和作品らしい部分といえよう。前回の序盤のシーンで、真人が「酒は飲まない」と言っていた理由は、やはり彼を苦しめていた過去とつながったわけだ。そんな暗い影を背負った真人だけに、「起きてしまったことはしょうがない。大事なのはその後どう生きるかだから」という桃子の言葉をどう受け止め、そして告白にどのような答えを出すのだろうか。
さて、今回のラストでようやく真人に告白をした桃子。この2人といい、日南子と悟志や、みゆきと和輝(今回のみゆきの「世界中が好きだと思う」は同意せざるを得ない名台詞だ)もしかり、それぞれの関係が一歩ずつ一歩ずつゆっくりと進んでいく、驚くほどスローな恋愛模様が繰り広げられているこのドラマ。よくよく考えてみれば、真人はまだタイトルである“姉ちゃんの恋人”にすらなっていないわけで、ましてや桃子が恋をしていることが今回やっと弟たちに報告されたことを考えれば、弟たちと真人が向かい合い、このタイトルが形になるのはまだ先のことかもしれない。
※高橋海人の「高」はハシゴダカが正式表記。
■久保田和馬
1989年生まれ。映画ライター/評論・研究。好きな映画監督はアラン・レネ、ロベール・ブレッソンなど。Twitter
■放送情報
『姉ちゃんの恋人』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週火曜21:00〜放送
出演:有村架純、林遣都、奈緒、高橋海人(King & Prince)、やついいちろう、日向亘、阿南敦子、那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)、スミマサノリ、井阪郁巳、南出凌嘉、西川瑞、和久井映見、光石研、紺野まひる、小池栄子、藤木直人ほか
脚本:岡田惠和
音楽:眞鍋昭大
主題歌:Mr.Children「Brand new planet」(TOY’S FACTORY)
演出:三宅喜重(カンテレ)、本橋圭太、宝来忠昭
プロデュース:岡光寛子(カンテレ)、白石裕菜(ホリプロ)、平部隆明(ホリプロ)
制作協力:ホリプロ
制作著作:カンテレ
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