新たな演劇目指すオンライン劇場 「ZA」がオープン こけら落としは劇団ノーミーツ『それでも、笑えれば』
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オンライン劇場 「ZA」
演劇の可能性に挑戦するオンライン劇場 「ZA」が11月25日(水)に グランドオープンする。こけら落とし公演は、劇団ノーミーツ第3回公演『それでも、笑えれば』に決定した。
「ZA(ザ)」は、株式会社Meetsが建設したスマートフォンやパソコン、タブレットを世界でたったひとつのステージに変える新しい劇場。名称の由来となった「座」は、 古くから舞台を意味する言葉だ。 数百年の歴史を持つ演劇をさらに身近にするとともに、新たな時代の演劇の可能性に挑戦することを目的とする。
「ZA」の特徴は、定額でいつでも見ることができる見放題型ではなく、 いまその時しか見れない「全公演生観劇型」であること。さらに、その公演に集まった観客同士が体験を共有しながら観劇できる「観客同士の交流機能」。物語の中身を観客が選択できる、演者から観客に向けたリアクションがある等の「スクリーンの舞台装置化」となっている。これにより「観客が物語を選ぶ演劇」「国境と言語を越える演劇」「町中を移動する演劇」「あなたの生活に入り込んでくる演劇」「劇場と劇場をつなぐ演劇」など未来の演劇の形を実現していくという。
こけら落とし公演となる『それでも笑えれば』(12月26日・27日・29日・30日)は 劇団ノーミーツの第3回公演となる。今後も様々な劇団による演目が上演予定ということで、「ZA」のこれからに注目が集まっている。
関係者からのコメントは以下。
<藤木良祐(劇場支配人・開発責任者)>
あたらしい演劇をつくる場所。日本の演劇を世界へ広げる場所。いろいろな劇団の演劇と出会う場所。世界中が同じ経験をした“2020年”という年に、そんな場所を作りたくて、オンライン劇場「ZA」を開業します。私たちは、オンライン演劇の舞台装置を劇団に提供します。この場所で、生の舞台演劇を観劇した時にしか出せなかった緊張感や場所性を、オンラインでも伝えていけるような、新たな演劇表現を一緒に作っていきたいです。
<広屋佑規(株式会社Meets代表・劇団ノーミーツ主宰)>
コロナによって、演劇界は大きな傷を追いました。一方で、オンライン上で演劇を上演する、観劇するという新たな経験を多くの方が試した1年でもあったと思います。 オンライン演劇の良い部分は、 友達や家族、世界中の人々と同じ時間を、家や外出先でも場所を問わず同じ空間として共有できること。さらに私達は、 劇団ノーミーツで作品を創るなかで感じたオンラインで上演する演劇がもつ可能性をもっと追求したい。そう考え、この度オンライン劇場「ZA」を建設することを決めました。
もちろん、演劇の形としてリアルの劇場で上演することに勝るものはありません。リアルとオンラインは敵対するものではなく、むしろ共存することで、より演劇という市場が豊かになるのではないか。そんな前向きな未来を描いてみたいと思っています。
劇場の席数制限も撤廃され、あの頃の賑わいが戻る気配に希望を持ちながら、今ここでオンラインで演劇を上演する形を一つのジャンルにしていきたい。 様々な劇団や興行会社様、演出家や俳優の皆様。そして何より演劇を愛するお客様に好きになってもらえるオンライン劇場「ZA」を目指していきます。このMeetsの新たな挑戦を、ぜひ応援していただいたいです。よろしくお願い致します!
劇場URL:https://za.theater/(11月25日オープン予定)
Twitterアカウント:https://twitter.com/theater_ZA
劇団ノーミーツURL:https://nomeets2020.studio.site/
劇団ノーミーツTwitterアカウント:https://twitter.com/gekidan_nomeets
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