『ルパンの娘』深田恭子×橋本環奈がついに正面から対峙! まさかの『鬼滅の刃』パロディも
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前回の現場で杏(小畑乃々)の写真を見つけ、直接会いに行った美雲(橋本環奈)。そして杏から和馬(瀬戸康史)が父親であることを聞かされるが、渉(栗原類)が忍ばせていた「てんとう虫3号“用心棒”」によって記憶を消されてしまうのである。11月19日放送の『ルパンの娘』(フジテレビ系)第6話でドラマは後半戦に突入か。泥棒である“Lの一族”と、探偵である“北条家”。因縁の関係にある両者の距離が一気に縮まるエピソードとなった。
杏の学校で家族の仕事を見学して発表する“子供参観日”が行われることになったが、和馬は独身ということになっているので杏を職場に連れて行くことができない。すると尊(渡部篤郎)は自分たちの職場を見せようと提案。猛反対する華(深田恭子)だったが、レンタルスペースを借りて物流関係の仕事をしていることを演じるという尊のプランを受け入れることに。そんな中、自分の記憶が消されたことに気付いた美雲は、過去に和馬が捕まえた犯人たちも同じように一過性全健忘に陥っていたことを突き止め、ついに自分の目的を和馬に明かす。
美雲が和馬に語る、北条家と“Lの一族”の因縁。そこに懐かしい名前が登場する。第1期で和馬と婚約するエミリ(岸井ゆきの)の祖父であり、退官後も警察関係者に多大な影響を与えた元警視総監の巻(浜田晃)。過去(今回の時制から見れば70年近く前になるか)にマツ(どんぐり)を襲撃し、巌(麿赤兒)が長い年月をかけて探し出して社会的に抹殺しようとした、第1期のラスボスである。その人物が美雲の祖父に“Lの一族”を捕まえるよう依頼し、結果的に捕まえられなかったことで北条家の評判が下がり、さらに祖父の死などで完全に没落。端的にいえば、この第2期はまぎれもなく第1期の延長線上にあるというわけだ。
そんな美雲の仕掛けた罠にかかったように見えて、実はその裏をかいていた尊。子供参観日のダミーで用意したレンタルスペースも、同じビルの貸金庫に美雲がしまっていた調査資料を奪いに行くためのものだったという伏線になっており、さすがは“Lの一族”の当主。その巧妙さに身内ながら引っかかってしまった華が、とうとう美雲と正面から対峙するクライマックス。間一髪のところで難を逃れた華だったが、美雲も同じ手は二度と食らうまいと記憶を消すスプレーの効果をかわす、まさに一進一退の攻防。泥棒VS探偵の対決は、今後のエピソードでさらに激しさを増していくことだろう。
ところで今回のエピソードの中盤、子供参観日の帰り道で華と杏が一緒に帰る途中で突如として描かれた『鬼滅の刃』のパロディシーン。向かい側から走ってくるひったくり犯に、怯んだようにみえた杏が突然「Lの呼吸……」と呟いてひったくり犯を倒す。いつかやるだろうとは思っていたが、まさかこのタイミングで鬼滅ネタを入れ込んでくるとは。一見すると物語とは何の関係もない取り留めもないくだりではあるが、もしかすると杏の中で“Lの一族”の血が覚醒する決定的瞬間だったのかもと考えられなくもない。そう考えれば、なかなか興味深いシーンではないか。
■久保田和馬
1989年生まれ。映画ライター/評論・研究。好きな映画監督はアラン・レネ、ロベール・ブレッソンなど。Twitter
■放送情報
木曜劇場 『ルパンの娘』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~放送
出演:深田恭子、瀬戸康史、橋本環奈、小沢真珠、栗原類、どんぐり、藤岡弘、(特別出演
)、松尾諭、大貫勇輔、信太昌之、マルシア、我修院達也、麿赤兒、渡部篤郎
原作:『ルパンの娘』 『ルパンの帰還』 『ホームズの娘』 横関 大(講談社文庫刊)
脚本:徳永友一
プロデュース:稲葉直人
監督:武内英樹ほか
制作・著作:フジテレビ 第一制作室
(c)フジテレビ
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