大泉洋、紅白司会に大河ドラマ『鎌倉殿の13人』出演と飛ぶ鳥を落とす勢い 2020年の活躍を振り返る
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2020年の『NHK紅白歌合戦』の白組司会に大泉洋が抜擢された。今年は、大人気作『ハケンの品格』(日本テレビ系)で東海林武としてカムバックしたのを中心に、WOWOWドラマ『2020年 五月の恋』、映画『グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜』や『新解釈・三國志』などで主演を務めている。2020年の大泉洋の活躍について、ライターの西森路代氏は以下のように振り返る。
「2020年はコロナということもあり、通常の年とはまた違った活動になったのかなとは思います。ドラマ『ハケンの品格』は当初の予定から放送が延期になったりもしましたが、大泉さんは13年ぶりに同シリーズに戻ってきました。篠原涼子さん演じる大前春子とのかけあいが、懐かしくもうれしくもありました。映画に関しては、『グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜』は公開。大泉さんをイメージして書かれた小説が原作の『騙し絵の牙』が延期になったのは少し残念で早く観たい気持ちです。しかし『新解釈・三國志』の公開が年内にあるので楽しみです。WOWOWでは、『2020年 五月の恋』というリモートで撮影されたドラマが作られ、評価を得ました。コロナ禍の実感が伝わる脚本と、大泉さんが演じてぴったりな、いじられやすいところがあるけれど吉田羊さん演じる元妻のことをよくわかっている感じの役柄や、元夫婦のかけあい演技が印象に残りました」
今回の紅白歌合戦の司会に抜擢された大泉。俳優が司会を務めるのは2005年の山本耕史以来となる。『水曜どうでしょう』(HTB)をはじめとするバラエティ番組などでも活躍する大泉だが、司会としての魅力について、西森氏は「サービス精神」の人だと評する。
「大泉さんは、しゃべるイメージが強いかもしれませんが、『さあ、はりきっていきましょう!』みたいな、大物MCのような役割はしていません。NHKの『SONGS』でも、あくまでも “番組の顔”であり“責任者”なんです。今年、『ハナタレナックス』(HTB)の企画で、北海道の情報番組のMCをしたのですが、情報番組のMCはそのときが初挑戦でした。全国放送のバラエティにはゲストとして出演することがほとんどですが、そのトーク力とサービス精神は周知のとおり。“ぼやき”で有名な大泉さんですが、サービス精神があるということは、ぼやきつつ、きっと視聴者や出演者にとっていい塩梅のMCをしてくれるのではないかと期待しています」
さらに大泉は、2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演することも決定した。盟友・三谷幸喜とは7月に行われた舞台『大地(Social Distancing Version)』以来10度目のタッグとなる。三谷脚本の大河ドラマとしては『真田丸』(NHK総合)に真田信之役で出演していることから、西森氏も今回の出演発表を予感していたようだ。
「三谷幸喜脚本の大河ドラマということで期待していましたが、大泉さんが『鎌倉殿の13人』に源頼朝役で出演するという発表を聞いて、納得でした。三谷さんは、大泉さんの個性、キャラクターを知った上で、普段のイメージからズラした役を大泉さんに求めるということもできる人だと思うので、今からどんな源頼朝になるのかが楽しみです」
年が明けた2021年には公開延期となっていた主演作『騙し絵の牙』が控えるなど、まさに日本を代表する役者となった大泉洋。今後の活躍からますます目が離せない。