山崎賢人と土屋太鳳が久々の共演に手応え、「今際の国のアリス」撮影現場に潜入
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「今際の国のアリス」メイキング写真
Netflixオリジナルシリーズ「今際の国のアリス」の撮影現場に、映画ナタリーが密着した。
麻生羽呂による同名マンガを「キングダム」の佐藤信介が実写化した「今際の国のアリス」は、さまざまな“げぇむ”をクリアしなければ生き残ることができない“今際の国”を舞台としたサバイバルゲームアクション。山崎賢人が自堕落な毎日を送っていた有栖良平(アリス)、土屋太鳳が“げぇむ”の会場でアリスと出会うウサギこと宇佐木柚葉を演じた。アリスとともに“今際の国”に送り込まれた親友のチョータとカルベに森永悠希と町田啓太(劇団EXILE)が扮している。
2019年11月上旬に栃木・足利で撮影されたのはアリスとチョータ、カルベが東京・渋谷で集合するシーン。巨大オープンセットには渋谷の街が再現されており、スクランブル交差点や、待ち合わせ場所として有名な忠犬ハチ公の銅像が確認できた。また駅前の交番やJR駅構内は外観だけでなく内部も再現されており、実際に渋谷にいるかと錯覚するほど精巧にできている。山崎はセットを見渡し「渋谷じゃん!って思いますよね。信号のタイミングも実際のものと同じなんですよ」と紹介。佐藤も「実在する場所を再現しているセットとしては日本最大規模だと思いますね」と続けた。
オファーを受けたときのことを振り返り山崎は「『キングダム』でお世話になった佐藤監督とご一緒できますし、太鳳ちゃんとも約5年ぶりに共演できる。また一緒にいい作品が作れるなと楽しみでした。そして物語で生と死をテーマに扱うという覚悟を持ってやろうと思いました」と真摯に述べる。土屋は「絶対ありえない世界観の物語なのですが、現実の世界に生きている人たちと心情的につながることが多いなと思いました」と口にし、「佐藤監督とは自分にとってターニングポイントとなった作品『図書館戦争 THE LAST MISSION』でご一緒して、いつか恩返しができたらと思っていたんです。アクション作品に参加できたらいいなとも思っていたので、やっと今回そういう形でお話をいただいて、『ぜひやらせていただきたいです!』とお返事しました! 賢人くんと共演するのも楽しみでしたね」と笑みをこぼした。
佐藤は「普通ではありえない、異次元のお話です。その中で『生きることってなんだろう?』と全体を通して表現していく。お二人にはとても難しいお芝居を要求していると思います」とコメント。そして「リアリティとワクワクするようなエンタテインメント性をあわせ持ちながら、ダークな世界の中で輝くキラッとしたものを表現してほしいと期待していました。そういうことが実現できる人ってそうはいないんです」と言い、「お二人は絶望の中に見える輝きをしっかり演じてくださっている。とても手応えを感じています」と言葉に力を込める。
5年ぶりの共演となる山崎と土屋。土屋は「人と人との絆を描いている作品です。そういう部分で今まで共演してきたことが生かせたらいいなと思っています」と語り、「アリスはとても繊細で難しい役だと感じていますね。強すぎても弱すぎてもダメ。賢人くんが演じることによって、人間としてとてもリアリティのあるアリスになっていると思います。賢人くんにしかできない役だと感じていますね」と言及する。山崎は「前回共演したのは撮影現場にそんなに慣れていないときでした。太鳳ちゃんは昔と変わらないなって。でも強くなったと感じますね」とほほえむ。土屋が「久しぶりに会って、いろいろ話しができたのはよかったです」と言うと、山崎も「楽しいよね! 現場の雰囲気がとてもいいんです。気を引き締めるべきところは締めて、開けるところは開けて(笑)」と声を弾ませる。これを受けて土屋も「監督の力がすごく大きいと思います」と同意。佐藤は「撮影が5カ月近くありますから、早く終わらないかなって指折り数えていると気持ちが塞いじゃう。終わらなきゃいいのにって毎日過ごしているとあっという間に過ぎていきます」と述懐する。土屋は「撮影中はささいなことで笑いが起きます。作品の内容はハードなんですけど、ほかの部分はのほほんとしていますね」と現場の雰囲気を伝えた。
「Netflixは何年も前から自分にとって身近なものです」と話す山崎は、「『今際の国のアリス』は世界に向けた日本最大規模のコンテンツだと聞きワクワクしています」とにっこり。佐藤は「Netflixというプラットフォームで作品を配信するにあたって、恋愛ものとかアクションものとか1つのジャンルに片付けられないような、いろんなテーマをあわせ持ったものを作ろうと思いました。ほかに例を見ないような作品を目指しています」とアピールした。
「今際の国のアリス」はNetflixで12月10日より全世界独占配信。
※山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記