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BALLISTIK BOYZ 砂田将宏、貪欲に成長する最年少メンバー 留学・サッカーなど多彩な経験と上品な色気纏ったパフォーマンス

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リアルサウンド

 2019年5月22日、メンバー全員がマイクを持ち、アクロバティックなパフォーマンスを繰り広げる7マイク・フリースタイルグループ、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE(以下、BALLISTIK BOYZ)がメジャーデビューを果たした。メンバーは、2017年に開催された『EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 5 ~夢を持った若者達へ~』のボーカル部門ファイナリストである日髙竜太、加納嘉将、ラップ部門のファイナリストである松井利樹、海沼流星。そして、2013年に開催されたオーディション『GLOBAL JAPAN CHALLENGE』に合格し、次世代アーティストを育成する「PROJECT TARO」の一員として3年間のニューヨーク留学を経験した深堀未来、砂田将宏、奥田力也。メンバー全員が歌、ダンス、アクロバットを武器としており、Jr.EXILEの先輩達も脅威に感じたというほどハイスペックな7人の素顔とは? BALLISTIK BOYZのメンバー一人ひとりに焦点を当てる本連載の第7回目は、最年少・砂田将宏について紹介していく。

 砂田将宏は、2000年5月17日生まれで大阪府出身。小学1年生の時、2つ上の姉の影響でEXPG STUDIO大阪校に通うようになり、そこから本格的にダンスを始めたという砂田。通い始めた当初は先にやっていたサッカーの優先度が高かったが、徐々にダンスも好きになって両立するようになったそうだ(参照:モデルプレス)。するとめきめきとダンスの腕を上げ、9歳の時、キッズダンサーとして『EXILE LIVE TOUR 2009 “THE MONSTER”』のステージに立ったのを皮切りにEXILEのツアーに参加するように。2009年には、EXILEが発表した「Someday(こどもバージョン)」MVにも、TAKAHIRO役の藤原樹(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)と共に、ATSUSHI役として出演している。

EXILE / Someday (こどもバージョン)

 その一方で、小学6年生の時には、スペインとポルトガルで1カ月のサッカー留学を経験。「サッカー留学のメインはポルトガルで、ベンフィカのエリートクラスの練習に参加しました」「ベンフィカでは入団テストも兼ねていて、中学生になるタイミングでチームに加入するところまで決まっていたんです」(引用:サッカーキング)と語るほど、サッカーのレベルもかなり高く、キッズダンサー時代もサッカーの試合を理由にライブ出演を断ることがあったそうだ。しかし、どちらも本気だからこそ、サッカーとダンスをこのまま両立していくことが難しいと感じた砂田は、どちらの道に進むか選択を迫られる。その結果、EXILEのドームツアーに参加する中で「サッカー選手になって1試合で10得点決めるより、ステージの上で何万人もの歓声を浴びてみたいと思った」(引用:サッカーキング)ことが決め手となり、ダンス1本に絞ることとなった。

 そして、以前から海外で活躍したいと考えていた砂田は、2013年に開催されたオーディション『GLOBAL JAPAN CHALLENGE』に挑戦。見事合格すると、現メンバーの深堀や奥田と共に次世代アーティストを育成する「PROJECT TARO」の一員として渡米。3年半に渡る留学生活ではニューヨークやロサンゼルスを拠点に、本場のダンスや歌、演技など、エンターテインメントに関わることを貪欲に学んでいった。2017年に帰国した彼は、その実力が認められ、LDHの先輩である5人組ヒップホップユニット・DOBERMAN INFINITYと、EXILE HIROが手がける新グループのメンバーに選出。武者修行の後、2019年にBALLISTIK BOYZとして鮮烈なデビューを果たした。

 ダンスに関しては、意外にも、EXPGに入校する前に習っていたタップダンスが始まり。だが、小学1年生で「EXPG STUDIOに入ってからヒップホップや振付レッスンを始めました」(引用:BALLISTIK BOYZが語る、EXILE TRIBEの一員としての覚悟 「新しい時代をリードしていく」)と語っており、EXPG STUDIO大阪校の仲間だった奥田と同様に、Jr.EXILEを体現する存在となっている。

 上品な色気を纏ったしなやかなダンスが特徴的で、表情の作り方やこだわりのロングヘアも含め、表現力やセルフプロデュース力の高さが彼の大きな武器と言えるだろう。もともとシャイな性格だった彼を変えたのは、やはり「PROJECT TARO」だった。公式ブログによると、渡米したばかりの頃は英語も演技もできなかったため、留学1年目に“8学年生(中学2年生)が全校生徒の前でミュージカルをやる”というアメリカの文化に触れた際には、かなり逃げ腰だったという。だが、嫌々受けたオーディションでミュージカルの出演者に選ばれ、乗り切ったことが彼のターニングポイントとなり、英語、演技、ギター、歌……と、どんどん積極的に学ぶように。そこで手にした自信が、今の砂田のパフォーマンスの基盤となっているようだ。現在、BALLISTIK BOYZの楽曲の振付は「PROJECT TARO」の3人が中心となって制作しており、海沼が「マサ(砂田)は動きがすべて繋がって流れるような振付を作ります」(引用:SPICE)と語るように、コレオグラファーとしてもグループに貢献している。

 また、ボーカルとしても、大人っぽいビジュアルに似合う安定感のある美声が魅力。人柄が滲み出るような誠実な歌声で、歌においても個性豊かなメンバー達を繋ぐような役割を担う。本格的に歌を習い始めたのは留学してからだが、「幅広いジャンルを歌ってきたので、最近のダンスミュージックはもちろん、バンドサウンドやジャズも聴きます」(引用:BALLISTIK BOYZが語る、EXILE TRIBEの一員としての覚悟 「新しい時代をリードしていく」)というように多彩な音楽ジャンルに精通しており、さまざまな楽曲を歌いこなしている。ちなみに、「PROJECT TARO」のメンバーは留学中にもバンドをやっていたそうで、今年に入ってからはキーボードを手に入れて、作曲にも力を入れているとのこと。こちらも今後の展開に期待したい。

 そんな砂田のキャラクターは、メンバーをまとめるしっかり者。リーダー不在のBALLISTIK BOYZだが、メンバー曰く「最年少なんですけど、すごくしっかりしていてリハーサルとかでも進行してくれる」(深堀)(引用:ナタリー)、「しっかりしていて、視野が広いんですよね。グループ全体を観てくれる」(海沼)(引用:TOKYO HEADLINE)そうで、インタビューでもメンバーをフォローしながら、積極的に発言している姿が見受けられる。さらに、BALLISTIK BOYZのセクシー担当として、デビュー当時から10代とは思えないフェロモンを撒き散らしており、だからこそステージ以外で見せるおちゃめな素顔とのギャップに定評アリ。TikTokなどでも、ふいに見せる末っ子感が可愛らしかったり、とにかく笑い上戸だったりと、クールなパフォーマンスとは違った一面を見せている。

 小学生の頃にはサッカー選手として海外で活躍する夢を持っていたそうで、BALLISTIK BOYZとしても結成当時から「ワールドツアーをやりたい」と公言していた砂田将宏。現在は、アーティストとしてはもちろん、「小さいころから役者になりたくて、「ハリウッドスターになりたい」と言っている映像も残っている」(引用:日刊スポーツ)というように、俳優業に関しても世界を見据え、演技レッスンを重ねている。EXILE TRIBEの先輩達がハリウッドに進出したように、幼少期から着実に夢を実現させてきた砂田が世界的スターになるのは、決して夢物語ではないのだろう。だって、彼はまだ20歳。ここからどこまでも飛べるのだから。

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38