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産まなくても母になりたい、2人の女性描く「Eggs 選ばれたい私たち」公開

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「Eggs 選ばれたい私たち」

2018年のタリン・ブラックナイツ映画祭コンペティション作品に選ばれた「Eggs 選ばれたい私たち」が、2021年2月26日に公開される。

本作は、子供のいない夫婦に卵子を提供するエッグドナー(卵子提供者)に志願した2人の女性を描く物語。独身主義者の純子と女性を愛する葵の関係を通して、社会から求められる女性像と実像のズレに悩みながらも、母になりたいと願う女性の姿が切り取られていく。純子と葵はどちらがドナーに選ばれるかと期待や不安を感じながら日々を過ごすが、やがて「遺伝子上の母になりたい」という同じ目的を抱き“選ばれる”ために新たな生活を始めようとする。

これが初の長編作品となる監督の川崎僚は「私や周りの友達の、ありのままの本音を全て曝け出した作品です」とコメント。年齢制限の30歳を目前にしながらもドナー登録をした純子を「真夏の夢」の寺坂光恵、恋人に家を追い出され純子と共同生活を始めた葵を「いたくても いたくても」の川合空が演じ、三坂知絵子、新津ちせ、湯舟すぴか、みやべほの、見里瑞穂、斉藤結女、荒木めぐみ、鈴木達也、生江美香穂、高木悠衣、森累珠、加藤桃子、すズきさだお、松井香保里もキャストに名を連ねた。

「Eggs 選ばれたい私たち」は東京・テアトル新宿ほかで全国順次公開。

川崎僚 コメント

日本は経済的に恵まれているのに、精神的には豊かな国ではありません。特に女性は昔から「結婚して、子どもを産むのが一番の幸せだ」とされており、女性が働くのが当たり前になった今でも「産まない女性」の生き方は強く非難されています。卵子の減少を原因に「30歳」が女性の賞味期限だと言われることも多く、タイムリミットすれすれの20代後半の女性たちは、自分の生き方に自信が持てずにいます。「産めるのに、産まない」という選択肢をしている私の生き方は間違ってるのか…。そう悩むなか、エッグドナーという題材に巡り会い、この作品が完成しました。私や周りの友達の、ありのままの本音を全て曝け出した作品です。

(c)「Eggs 選ばれたい私たち」製作委員会