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川島海荷、稽古を通して新井郁への“暴走”を反省?オークラ作・演出の二人芝居「PINT」

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ナタリー

左から新井郁、川島海荷、オークラ。

舞台「PINT」の取材会が、昨日11月24日に東京都内で実施された。

作・演出をオークラが手がける「PINT」は、新井郁と川島海荷による二人芝居。公開稽古後に行われた取材会には、オークラ、新井、川島が登壇した。新井と川島は5年来の友人だが、共演するのは今回が初めてになるという。川島は「新井さんのこと、“あられちゃん”って呼んでいるんですけど」と笑顔を見せつつ、「彼女の舞台は何回も観ていて、すごく魅力的な女優さんだと思っていたので、今回一緒にお芝居させてもらえるのがうれしいし、楽しみでした」と喜びを口にする。

新井は「海荷は昔からこの業界にいるけど、私は一度社会人を経験してから業界に入っていて。違う立場ではありますが、同じような悩みを持っていることもあって、友達として仲良くなったところもあるのですが……今回の二人芝居では、互いの中で渦巻いているものをそれぞれが出せたら、ちょっと見たことのない“なにか”が出そうだなと思っています」と手応えを述べた。

「脚本が本人たちの素に近い」と話すオークラは、「今回は、芸能界で女優として活動してきた人と、劇作家でありながら、女優もやっている人が二人芝居をしたら?という物語。その中で価値観の違いが出てきて、2人が抱えている私生活も垣間見えて……ということが描かれるのですが、これは僕がイメージする世界で、2人(新井と川島)が芝居したらこんな感じなんじゃないのかな、というのを書いてみました」と語る。新井は「最初の長台詞は、オークラさんが当て書きしたのかなってくらい」と述べ、「全体的に言いにくいセリフがまったくなくて。それは、きっと自分の中にある思いと一緒だからなんだろうなと思って読んでいました」と言葉に力を込めた。

一方の川島は「私は、相手のことを無視して突き進んじゃう自由な感じの役で、自分が役に近いとは思っていなかったのですが……演じていて、新井さんが『えっ?』っていう、私に戸惑っている顔をしたとき、これプライベートでも何回か見たことあるなって思って(笑)。『ああ、普段戸惑わせていたんだな』と反省しました」とコメント。新井が「えっ、ないよ。ある?(笑)」と返すと、「私が暴走しちゃってるっていうか、自分の言いたいことをバーッと言ってるときにそういう顔しているかもしれない(笑)。オークラさんの脚本を通して、自分にもそういうところがあるんだろうな……と」と、稽古や脚本を通して自分自身を省みたエピソードを明かした。

舞台「PINT」は12月3日から6日まで東京・浅草九劇にて。なお12月3・4日の各19:00開演回、6日の13:00開演回ではオンライン生配信も行われ、各回とも翌日までアーカイブ配信される。

舞台「PINT」

2020年12月3日(木)~6日(日)
東京都 浅草九劇

作・演出:オークラ
出演:新井郁、川島海荷