セウォル号事故の遺族が懸命に生きる姿を描く、「君の誕生日」監督からメッセージ
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「君の誕生日」メイキング写真
「君の誕生日」の監督を務めたイ・ジョンオンのメッセージ映像がYouTubeで公開された。
2014年に起こったセウォル号沈没事故を題材とした本作。亡くなった息子スホの近付いてくる誕生日を軸に、喪失感を抱えながら生きる遺族の姿が描かれる。「ペパーミント・キャンディー」のソル・ギョングが父ジョンイル、「シークレット・サンシャイン」のチョン・ドヨンが母スンナムを演じた。
「バーニング 劇場版」「シークレット・サンシャイン」などで知られる監督イ・チャンドンのもとで経験を重ねてきたイ・ジョンオン。事故で亡くなった子供たちの“誕生日会”を開くボランティアを通じて遺族たちと関わり、本作を企画した。「日常の断面をそっくりそのまま見せれば、より多くの人たちが痛みや悲しみに共感できると思った。消し難い傷を持つすべての人たちと心を分かち合える映画になってほしい」と企画意図を説明している。
映像内では、日本公開に際して「事故当時の状況や原因に焦点を当てるのではなく、事故のあとに残された人々が懸命に日々を生きる姿を描いています。大変な今を生きる方々への癒やしと慰めとなることを願います」と語りかけた。
「君の誕生日」は、明日11月27日より東京・シネマート新宿ほか全国でロードショー。
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