「イエスかノーか半分か」キャストの阿部敦と川原慶久、BLへの思い語る

「BL FES!!-Boys Love Festival!!-」上映作品のアニメ「イエスかノーか半分か」のキャストである阿部敦、川原慶久よりインタビューコメントが到着した。

森川智之がチェアマンを務める「BL FES!!-Boys Love Festival!!-」は、ボーイズラブの世界を思いきり楽しむことを目指すイベント。一穂ミチによる同名小説を原作とするアニメ「イエスかノーか半分か」は、裏表の激しい性格を持つ人気若手アナウンサーの国江田計と、取材先で出会った映像作家・都築潮の関係を描く物語。ジャージにマスク姿の計が、偶然再会した潮に“オワリ”と偽名を名乗ったことにより、計、潮、オワリの奇妙な三角関係が繰り広げられていく。計に阿部、潮に川原が声を当てた。

BLについて阿部は「お芝居のすべてが詰まっていると思います。今回演じた計もそうだったのですが、言っていることとやっていること、思っていることと口に出すことが違う。かと思えばストレートに『好きだ！』という感情をその人に向ける。台本を読んでいると、葛藤のような複雑な感情だけではなく、あったらより豊かに生きられるであろう感性がたくさん詰まっていると気付かされます」とコメント。川原は「BL作品でメインを演じるときなどは、特に物語の中心となる2人の会話が多くなるため、美しい感情から醜い感情、矛盾する感情、ストレートな感情と、自然とさまざまな感情と長時間向き合うことになりますね」と話した。

「お互いのキャラクターの好きなところと『直して！』と思うところは？」という質問に、阿部は「潮の好きなところは、どっしりと構えてホーム感を出しているところです」と回答。さらに「潮には嫌いなところよりも心配なところがあります。計扮するオワリに『歯を治せば？』とお金を貸しそうになったときに、『誰かの保証人になって借金背負わないで』と思いました。すぐにハンコとか押しそうだから、すごく心配です！」と続けた。その発言に川原は笑いつつ「潮にとってオワリは信頼できる人だと思ったからこそ貸そうしたんだけどね（笑）。改めて、計の誠実で真面目なところが大好きです」と述べる。また「計の暴言は、仕事に底抜けの責任感を持ち、重圧を感じながらも期待を裏切らないようにしようという思いから出てしまうものだと思っています。なので、暴言にも愛おしさを感じますね」とも。

同時上映となる「まるだせ金太狼」のビジュアルへの感想を尋ねられた阿部。「まったく真逆の作品になると思うので、両方観たらギャップで風邪を引くと思います。ここまで違うといろいろな楽しみ方ができると思います。金太狼役は森川さん？ そりゃ面白いに決まってるでしょ」と話すと、川原からは「ずるいねー」という言葉が。さらに川原は「『まるだせ金太狼』の上映後に『イエスかノーか半分か』が流れるんですよね？ この順番での上映には、恐怖しかありません（笑）」と冗談を飛ばす。阿部も「すっごい濃い目のソース味のあとに、出汁系がくる感じというのかな。『味する？』みたいにならないか心配です。でも、順番が逆でも同じか……」と流れに乗っかると、川原は「“まるだせ”を“ちょい出し”くらいにしてもらえないですかね（笑）」とたたみかけた。

「BL FES!!-Boys Love Festival!!-」は、12月11日より2週間限定で東京・新宿バルト9ほか全国で開催される。

(c)BL FES!! 制作実行委員会