フィールドレコーディング作品手掛ける角田俊也の『風景と声』 京都・外で開催
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角田俊也の展示イベント『風景と声』が2021年1月9日から京都・外で開催される。
1964年生まれの角田俊也は神奈川出身のアーティスト。1992年に東京藝術大学美術研究科大学院修了し、フィールドレコーディングのCD制作と並行してインスタレーション作品を手掛け、国内外の展示イベントに参加している。「環境や空間をどのように観察し得るのか」という視点からフィールドレコーディング作品を扱う。
今回は今年8月に東京・神楽坂のSprout Curationで発表された作品を若干変更し、再展示するとのこと。来場者には未発表音源を収録したCD-Rが配布される。
初日の1月9日にはオープニングトークを行なう。ベトナムの金属楽器ゴングの研究者でありフィールドレコーディング作品も手掛ける柳沢英輔を迎え、フィールドレコーディング観の変遷について語り、無料配信も行なう。
角田俊也のコメント
「風景と声」角田俊也
私は自分のまわりに響く環境音を聴きながら、これに対応するものが自分の中にあるだろうかと考えた。それはおそらく声だろう。とりわけ子音がそれにあたるのではないか。
会場の床に2つのスピーカーが向かい合わされて置かれている。片方のスピーカーからは瞬間的な環境音の断片が出力され、もう片方のスピーカーからは読み上げられた母音が出力される。環境音は子音の役割を果たし母音と合成され、日本語の50音の発音、つまり声に聴こえる。これはスピーカーの間に結ばれた像としての声である。