伊藤万理華が新鋭ダンサー yurinasiaのオンラインレッスンを体験 キャリア紐解く対談インタビューも
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伊藤万理華が様々なジャンルのアーティスト/クリエイターに会いに行き、これまでのキャリアやクリエイティブについて聞く<インタビュー>と実際に彼女が創作に触れる<体験>を行なう連載企画『Marika’s Labo』。
第1回目のパソコン音楽クラブに続き、第2回目のゲストは、Instagramのダンス動画をはじめ、TENDREやAAAMYYYらアーティストとのコラボ、ポカリスエットのCMの振付けなどでも今話題のダンサー/コレオグラファーのyurinasia。今回はyurinasiaの自宅とスタジオを繋いでオンラインレッスンを体験してもらった後、レッスンを受けた感想やダンサーとしてのキャリアを紐解く対談を行った。
夫婦二人三脚でのレッスン
コロナウイルス感染拡大防止による自粛期間中にInstagramからyurinasiaの存在を知ったという伊藤万理華。yurinasiaの“呼吸をするようにダンスする姿”を一目見て惹かれ、すぐにレッスンを受けたいと興味を持ったことを明かす。
伊藤万理華(以下、伊藤):私は、自粛期間中にyurinasiaさんのYouTubeやInstagramを見させていただいていて、そこでダンス動画を色々見ていくうちに興味を持ちました。その後にオンラインレッスンをやっていることを知ったんですが、これまでに自分が経験したことのないダンスを踊っていらっしゃったので私も踊ってみたいなと。普段のオンラインレッスンも今日みたいに1対1で行っているんですか?
yurinasia:そう言ってもらえて嬉しいです。今もオンラインレッスンはやっているんですけど、ダンスの動画を機材で撮影して、撮影したものを私の旦那さんに編集してもらっていて。ダンス動画にテロップを入れたり、反転させたり、何回も見れるようにしたものを生徒に渡しています。
伊藤:映像自体かっこいいと思っていたんですけど、夫婦でやられているのは素敵ですね。旦那さんもダンサーなんですか?
yurinasia:ブレイクダンスで日本一になって、海外にも行ったり……本当にすごくて、私の旦那さんは(笑)。レッスンも一緒に教えていて、二人で生徒を育てている感じですね。
伊藤:すごい贅沢ですね! ダンス動画でyurinasiaさんの周りで踊っている方々は生徒さんですか? 選曲も、服装も、トータルのバランスがすごく良くて、どの動画もかっこいいなと思います。
yurinasia:そうですね。30人くらいレッスンを受けている人がいるので、その中から何人かピックアップしていて。どんな服装で踊るのかは生徒に任せているので、その時の運次第なところもあります(笑)。
「自然と振付けを覚えてもらえたことにびっくり」(yurinasia)
今回は実際に伊藤万理華がリアルタイムでのオンラインレッスンを体験した。事前に伊藤万理華が選曲し、それに対してyurinasiaがレッスン用の振付けを用意。ほぼ当日のぶっつけ本番、30分程度の短い時間であったにもかかわらず、用意した振付けを一通りこなしていた。もともと乃木坂46の一員としてダンスの素養はあるものの、その振り付けを覚えるスピードを見てyurinasiaも驚いた様子を見せた。
伊藤:オンラインでのダンスレッスンは初めての体験でした。全然できなかったんですが、なんとなく一通りの振り付けは覚えることができたので、実際に隣で教えてもらえたらもっと良いんだろうなと思いました。
yurinasia:オンラインは教わる方も、教える方もたぶん不安で。ちゃんと伝わっているのか、見えにくい部分はないか、満足いくレッスンはできているのかなって心配になるんです。だから、今回無事にレッスンができてよかったです(笑)。
伊藤:ここでこう、みたいにすごく丁寧に教えていただけたので、私は楽しく踊れました! 改めて、私のダンスはどうでしたか?
yurinasia:もともとアイドルをやられていたんですよね? 最初は用意された振り付けをかっちり踊る感じなのかなっていうイメージがあったんですけど、実際にレッスンをしてみて自然と振付けを覚えてもらえたのと、すんなり吸収していたのでびっくりしました。
伊藤:すんなりできていたなら、よかったです(笑)。アイドル時代ではなかなか挑戦できなかったダンスを教えていただけて嬉しかったです。本当はもっとがっつり教えてもらいたいので、yurinasiaさんが東京にいらした時でも、私が福岡に行ったときでも、ぜひ直接レッスンを受けてみたいです。
yurinasia:嬉しい、よかったです。いつかお会いしたいですね!
yurinasiaが本格的にダンスをはじめたきっかけは「ゴリエ」
これまで様々なダンス大会で受賞経験のあるyurinasiaは、福岡を拠点に活動しつつ、Instagramフォロワーは現在5万人を超えている。二児の母であり、夫であるブレイクダンサーのAyumu gotoと共に夫婦ユニット・botanicとしても活動中。そんなブレイク中の彼女がダンスをはじめたきっかけとは?
伊藤:ダンスに興味を持ったきっかけや出会いを教えてもらえますか?
yurinasia:子どもの頃からマイケル・ジャクソンのMVを見て踊ったり、普段の生活の中でもよく自己流で踊っていました。もともと“ダンスは習うもの”というイメージが私の中になかったんです。でも、ゴリエ(バラエティ番組『ワンナイR&R』のキャラクター)の企画でダンススタジオの生徒を取り上げていて、そこでダンスを習えることを知ったんです(笑)。
伊藤:私もゴリエは見ていました! そこから始めたんですね。ご家族が音楽関係の仕事をしていたりしたんでしょうか?
yurinasia:そういうことはまったくなくて、両親は音楽を聴く専門でした。でも小さい頃から良いスピーカーで音楽を聴かせてもらったり、親に連れられてライブを見に行く機会は多くて。自然な流れでダンスを習ってみようと思って本格的に始めたんです。
伊藤:私はyurinasiaさんの自然体な雰囲気にすごく惹かれるんですが、カチッときめすぎないラフな感じはそういうところから生まれているのかもしれないですね。生徒のみなさんと一緒に踊って、その動画をアップする表現はいつからはじめたんですか?
yurinasia:私には子どもが二人いるんですけど、二人目が生まれた時に“yurinasia”というものが出来上がったんです。二人目が産まれてから、自分が活躍するべき場所になかなか足を運べなくなってしまったというか、その時の状況がけっこう身にしみて。私は自分自身が踊っている映像を見ることも好きなので、どうにか自分が踊っている姿を残したいなと思ったんです。それを旦那さんに相談して、最初はスマホで旦那さんがレッスン動画を撮るところから始まって。本当に最近ですね、コレオグラファーや振付師みたいなイメージが付いてきたのも。
伊藤:お子さんは今、おいくつですか?
yurinasia:上の子が5歳で、下の子が2歳です。
伊藤:育児と仕事の両立は大変……でも、旦那さんがダンサーということもあって、協力し合っていけるところは強みですね。
yurinasia:コロナで大変な状況になってからは特に良かったなと思いました。家族だけでダンスや映像編集などのクリエイティブができて、それを発信することもできたので。
伊藤:私は自粛期間中にyurinasiaさんのことをそういう発信から知ったので、同じように家にいる時にダンス動画を見て興味を持たれた方もたくさんいるだろうと思います。私はダンスを踊っている方々がすごく好きなので、リスペクトもしているんです。自分がそういう風に踊れるかはわからないのですが、すごく影響も受けるし、自分の表現活動にも取り入れていけたらなと思いました。なかなか難しいことだとは思いますけど。
yurinasia:発信したものから知ってもらって、今そういう気持ちでダンスをしてもらえていて嬉しいです。
【バックナンバー】
第一回:伊藤万理華がパソコン音楽クラブに聞く、表現に対する思い 新連載『Marika’s Labo』スタート
第二回:パソコン音楽クラブが伊藤万理華にビートメイクを伝授? TR-707&TB-303で人生初のDTM体験レポート
yurinasia 公式サイト
yurinasia Instagram