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M-1決勝会見で錦鯉「人生大逆転!」、おいでやすこが「何が起こってんねん!」

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「M-1グランプリ2020」ファイナリスト9組。左から、おいでやすこが、錦鯉、アキナ、見取り図、マヂカルラブリー、ニューヨーク、オズワルド、東京ホテイソン、ウエストランド。

「M-1グランプリ2020」決勝進出者発表会見が昨日12月2日に東京・NEW PIER HALLで開催され、アキナ、マヂカルラブリー、見取り図、錦鯉、ニューヨーク、おいでやすこが、オズワルド、東京ホテイソン、ウエストランドのファイナリスト9組が出席した。

GYAO!の生配信やライブビューイングでも届けられ、麒麟・川島がMCを務めたこの会見。初の決勝進出となったのは錦鯉、東京ホテイソン、ウエストランド、そしてピン芸人のおいでやす小田とこがけんが結成した、おいでやすこがの4組だ。錦鯉は、長谷川が「正直うれしい。現在49歳で出られて、人生の折返し地点から人生大逆転! 今まで食えてなかった。今もバイトしてます。これをきっかけに『人生大逆転』という本を出したい」、渡辺が「最高です。本当に行けてよかった。僕らが誰よりも1000万円が欲しいということだけはわかってほしい」と2人揃って大喜び。配信終了後に会場内で行われた取材陣との質疑応答で、具体的なバイト遍歴を尋ねられた渡辺が「コールセンター、コンビニ、今やってるのが市場での野菜の仕分け」と明かしたあと、長谷川が「今は水道料金の徴収のバイト。思い出に残ってるのはフェリーの中の皿洗い。20歳くらいのときは札幌でホストやってました。源氏名は“マツモトキヨシ“」と話して会場の笑いを誘った。

昨年までも準決勝までは進出していた東京ホテイソンは、たけるが「ようやく決勝に進めた」と満面の笑みを浮かべる。さらに「僕が25歳で、錦鯉の(長谷川)雅紀さんが父親と同じ年。親父を倒す旅に出ます!」と年の差のあるライバルに宣戦布告。ショーゴは「霜降り明星さんが優勝したとき『ネタのスタイルが似ている』と叩かれて、悔しくて辞めようかなと思った。でも腐らずにやれたのが、この結果につながった」と語った。ウエストランドは、井口が自分たちの決勝進出発表について「東京ホテイソンが喜んでた」と明かすと、ショーゴが「一番うれしかった。一緒にライブやってたので」、たけるも「岡山の同郷なので」と2組の関係性を説明。タイタン所属の芸人では初の「M-1」決勝進出ということで、井口は「やっと行けたかという感じです。後輩たちからも準決勝前に『ぶちかましてください!』とLINEで応援してもらった」と話す。河本の「見取り図さんとエントリーナンバーが連番。見取り図のリリーさんも岡山」などといった発言には、井口が「めちゃくちゃどうでもいい!」、川島も「なんすか?このトーク」とツッコんでいた。

おいでやすこがは2019年結成のユニット。先日、開催が発表された「R-1グランプリ2021」で大会への出場条件が「芸歴10年以内」に変更となり、出場資格がなくなった小田は「新しい生き場所が見つかりました。ここ10日間くらい、わけわからないです。『R-1』は出られなくなって終わりました。『M-1』決勝に進出した今……なんやこれは! 何が起こってんねん!」と絶叫する。こがけんもこの状況に「『M-1』の予選を進んでいる途中に『R-1』で退路が立たれた。(小田が「ワイドナショー」で)松本さんにお会いしたりして、ストーリー的にはすごくいい。追い風」と前向き。ユニットでのネタについては、小田が「ユニットですけど即席ではない。皆さんが知らなかっただけで、やってました。去年も『M-1』に出て、ブラッシュアップしてる」と付け焼き刃ではないことに胸を張る。取材陣との質疑応答でも、小田は「賞レースの予選で育ててもらった。年を追うごとに強くなった。今回のネタにお互いの孤独な時間を全部乗っけたのでそれがよかったな」とピンでの活動が「M-1」決勝に結びついたことを語った。

2回目の決勝進出は、アキナ、マヂカルラブリー、ニューヨーク、オズワルド。2016年以来の決勝となるアキナ秋山は、会見前に川島から「顔が怖すぎる」と言われたことを明かして「僕は笑えてますか?」と緊張感を隠さない。逆に山名は準決勝の舞台について「やってる途中に、(決勝)行った!と思った。その順番、その瞬間の空気みたいなのを今日、僕は全部捉えたなと」と豪語する。マヂカルラブリーは2017年以来で、野田クリスタルは「『今年か』と。いつか戻ってリベンジ果たしたいと思って何度も挑戦してきたんですけど。(ファイナリストとして)名前を呼ばれたとき、うれしいと共にあのときの恐怖がよみがえった。決勝がトラウマになってる」と2017年に10位になったことを回想する。村上は野田の「R-1ぐらんぷり2020」優勝をふまえて「僕もトロフィーが欲しいので、もちろん優勝しか見えてません」と意気込んだ。生配信終了後の質疑応答では野田が「スベッたとしても、なるべく(服を)脱がないように。文句なしにウケればいいのかなと思ってます」と話した。

2年連続の決勝進出となったニューヨーク屋敷は、昨年の決勝での審査を振り返り「松本さんに『好みじゃない』と言われたのを忘れた日はない。今年は『ツッコミの子がいいね』と褒められたい。『キングオブコント』を経て『コントは面白いけど漫才は面白くないね』と言われた。それに絶対リベンジしたい。土俵に立てた」と悔しさをバネに飛躍を誓う。嶋佐は「すべてぶっ壊す!」と叫ぶように一言で意気込んだが、川島に「緊張して声出てなかった」とツッコまれた。オズワルドも昨年に続く決勝進出。準決勝のネタ順がおいでやすこがの次だったことに伊藤が触れ、「去年の決勝でミルクボーイさんの直後を経験しておいてよかった。今“かませ”としての自信が半端じゃない」と独特の言い回しで述べる。畠中は「決勝に出たら売れるって聞いてたんですが、どのチャンネルを観てもオズワルドが出てない。優勝するしか売れる方法はないのかと」と自分たちにプレッシャーをかけていた。

見取り図は3年連続3回目の決勝進出となる。盛山が「楽しく漫才やれたのが一番。『M-1』が一番生きてる心地がする。漫才師冥利に尽きる。このご時世に大会を開いてくれたことが一番ありがたい」と神妙に語ると、リリーが同じようなことを言うボケを繰り出し、盛山の「コピペか!」というツッコミと共に会場を笑わせる。質疑応答では、今回のファイナリストの中で最多の決勝進出回数となる見取り図が、ほかの芸人へのアドバイスを求められる場面も。盛山が「僕らも毎年初めての気持ち。スーツのすそと鼻を触らんように。去年塙さんに言われてから劇場で注目される。ぜひ仕草を気をつけて」と自身が審査されたことをふまえて忠告する。またリリーが「結局、最大の敵は己」と断言すると、盛山は「本田圭佑か!」とツッコんだ。この決勝進出会見の様子はYouTubeでもアーカイブ配信されている。

M-1グランプリ2020 決勝

ABCテレビ・テレビ朝日系 2020年12月20日(日)18:34~22:10
<出演者>
MC:今田耕司 / 上戸彩
審査員:オール巨人 / 上沼恵美子 / 立川志らく / サンドウィッチマン富澤 / ナイツ塙 / 松本人志 / 中川家・礼二

M-1グランプリ2020 敗者復活戦

ABCテレビ・テレビ朝日系 2020年12月20日(日)14:55~17:25

(c)M-1グランプリ事務局