吉高由里子と横浜流星が「きみのめ」ファンの鋭い考察に驚く、三木孝浩も気付かず
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「きみの瞳が問いかけている」アンコール舞台挨拶の様子。左から横浜流星、吉高由里子。
「きみの瞳(め)が問いかけている」のアンコール舞台挨拶が本日12月3日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、キャストの吉高由里子、横浜流星、監督の三木孝浩が登壇した。
事故で視力と家族を失った明香里と、罪を犯しキックボクサーとしての未来を絶たれた塁の純愛を描く本作。明香里を吉高、塁を横浜が演じた。
MCとして登場した笠井信輔は、本作におけるファンの熱狂ぶりについて説明。SNS上ではファンたちが鑑賞回数を1塁、2塁と数えていることを明かした。続けて「110塁目が最高記録のようです」と話すと、三木は「100塁の方が2、3名くらいいるようで、映画の半券がこんな分厚くなっている写真が……」と笑顔を見せた。
今回はファンから寄せられた“超コアな見どころ”を笠井が紹介していった。まず塁の髪型が徐々に変化しているという指摘が。三木は「最初は人目に触れないよう、人と目線が合わないように前髪が長め。でも明香里と出会ったあとは、彼女を見つめる目が観客にも見えるよう変化させていきました。目の印象を大事にしたかったんです」と述懐。さらに横浜による目の芝居を称賛した。一方横浜は「監督がワンシーンごとに『もう少し目を……』とこだわってくださったのがありがたかったです。寄り添って考えていただきありがとうございます」と感謝を口にする。
続いて劇中に登場するさまざまな花の花言葉が、それぞれの場面にふさわしいメッセージになっているという話も。驚いた様子の三木は「スタッフが僕の知らないところで遊び心を混ぜてくれることがあるので、やってくれたのかも。気付かなかった!」と舌を巻く。笠井から「気付いていましたか?」と話を振られた吉高は「私は劇中、目が見えてなかったので……」とごまかし、横浜に「ずるいって!(笑)」とツッコまれていた。
終盤には、今年を表す漢字を3人がフリップで発表。「越」と書いた三木は、本作のオリジナル版が韓国映画であることを説明しつつ「海を越えてきたものをリメイクしたのがこの作品。それが今回またシンガポール、台湾とさらに日本から海を越えて広がっていくのがうれしかったです」と、海外で本作が上映されることへの喜びをあらわにした。また吉高は「新」と回答。「今年は新しいスタイルになることがたくさんありました。時代の移り変わりの最中なのかなと思うので、新しいものに置いていかれないようしがみついていきたいです」と述べた。「考」という文字を掲げた横浜は、「仕事も人間関係もプライベートも見つめ直すきっかけになった年です」とコメントする。
全国157スクリーンへ中継された本イベント。最後の挨拶は、笠井の計らいで中継カメラに向けて行われた。横浜はファンの考察に驚きっぱなしだったことを受けて「まだまだ役作りが足りないと気付かされました。これからもっとがんばっていきたいと思います」と気合いを入れ直す。吉高は「平日の忙しいときに、同じ空間を皆さんと共有できてすごく感動しています。みんなに見守られて、愛されている映画に出演できてうれしいです」と喜びをにじませた。
「きみの瞳が問いかけている」は全国で公開中。
(c)2020「きみの瞳が問いかけている」製作委員会 (c)2020 Gaga Corporation / AMUSE Inc. / Lawson Entertainment,Inc.