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サザン「いとしのエリー」は音響ハウスでレコーディング、ベーシスト関口和之が回想

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「いとしのエリー」ジャケット

東京・銀座のレコーディングスタジオ音響ハウスのドキュメンタリー「音響ハウス Melody-Go-Round」。映画を鑑賞したサザンオールスターズのベーシスト、関口和之のコメントが公開された。

坂本龍一、松任谷由実、矢野顕子、佐野元春などのアーティストに愛され、数々の名曲や名盤が生まれる舞台となってきた音響ハウス。本作では近年“CITY-POP”の総本山とも称される同スタジオの45年にわたる歴史を、さまざまなアーティストのインタビューとともに振り返る。レコーディングエンジニア出身の相原裕美が監督を務めた。

サザンオールスターズの楽曲「いとしのエリー」のリズムトラックを音響ハウスで録音した関口。「デビュー2年目でまだ知らないことばかりでしたが、スタジオによってこんなに音が違うんだと驚いた記憶があります」「ベースのあのフレイズが降ってきたのもこのスタジオのおかげだったのかも」と思い出を語った。当時サザンオールスターズのレコーディングエンジニアを務めていた猪俣彰三によるコメントも下記に掲載している。

「音響ハウス Melody-Go-Round」は東京・ユーロスペースほか全国で公開中。

関口和之 コメント

先日、映画「音響ハウス Melody-Go-Round」を観てきました。
レコーディングスタジオの45年の歳月をミュージシャンやエンジニアのインタビューで振り返るドキュメンタリー映画。
観終わった後はあのレコード、あのアルバム、もう一度聞き直したくなっちゃったなぁ。
そういえばサザンも昔一度だけレコーディングしたことがありました。
期限が迫っていて、いつも使っていたスタジオが空いてなかったのか、なぜかその日だけ「音響ハウス」だったのです。
デビュー2年目でまだ知らないことばかりでしたが、スタジオによってこんなに音が違うんだと驚いた記憶があります。
録音したのは「いとしのエリー」のリズムトラックだったと思います。
ベースのあのフレイズが降ってきたのもこのスタジオのおかげだったのかも。

猪俣彰三 コメント

ONKIO HAUSは今でも大好きなスタジオです。サザンの代表曲「いとしのエリー」のリズムトラックもONKIO 2stで録りました。スタジオの鳴りも素晴らしく、JBLにQuad8と当時のビクタースタジオと同じだったこともあり、メンバー共々満足のいくサウンドが録れたことを思い出します。実はこのエリー、発売から30年くらいたったある日、エンジニアの大巨匠のU沼氏から「あれはいい音だったよ」と言われまして…「もっと早く言ってよぉぉ自分誉められて伸びるタイプなのよぉ!!」って心の中で叫びました。発売直後に言われていたら、自分のエンジニア人生もう少し充実していたかもしれません(笑)。

(c)2019 株式会社 音響ハウス