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ぴあ 総合TOP > 加藤ミリヤが武道館で確かめた、輝かしい15年の軌跡 清水翔太、AI、青山テルマ、中島美嘉らと祝福した記念ライブを観て

加藤ミリヤが武道館で確かめた、輝かしい15年の軌跡 清水翔太、AI、青山テルマ、中島美嘉らと祝福した記念ライブを観て

音楽

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リアルサウンド

 11月29日、デビュー15周年イヤーの締めくくりとして、自身にとって約10年ぶりとなる日本武道館公演を開催した加藤ミリヤ。「武道館へようこそ!」というあいさつをきっかけに幕を開けたライブは、15年間の輝かしい軌跡を濃密に辿るセットリストとなっていた。

加藤ミリヤ

 オープニングを飾った「SAYONARAベイベー」「恋シテル」では、生バンドによるパワフルな演奏をバックに、ダンサーたちと共にクールなダンスを披露。会場のテンションを一気に上げにかかる。その後は「このままずっと朝まで」「UNIQUE」「LIBERTY」など、加藤ミリヤのソングライティングの才能をあらためて感じさせるナンバーが次々とテンポよく繰り出されていく。8曲目に歌われたのはデビュー曲「夜空」。BUDDHA BRANDの「人間発電所」をサンプリングしたこの曲の破壊力は15年経ってもなお強力で、彼女のデビューが当時の日本の音楽シーンに与えた大きな衝撃をまざまざと思い出させてくれた。

 15周年を祝うべく、この日はスペシャルなゲストが続々と登場。「FUTURECHECKA」ではSIMON、COMA-CHI、TARO SOULとの4MCスタイルによる圧巻のマイクリレーでフロアを揺らす。「Fighter」では、同時代を共にサバイブしてきた女性シンガーである中島美嘉と力強いメッセージを響かせていく。エレキギターを弾きながら歌う、ロックな加藤ミリヤの表情が堪能できた瞬間でもあった。

 大人への転換期に生まれた「20-CRY-」と「19 Memories」が2曲並べて歌われたのも感慨深いシーンだった。当時、実際に19歳と20歳のときに書かれた歌詞は、今もまだ色あせぬ魅力を放ち、彼女が歌うことで新たな光が楽曲に射し込んでいたように思う。

 3組目のゲストは湘南乃風の若旦那こと新羅慎二。せつないラブソング「LA LA LA feat.若旦那」をデュエットする中、新羅は〈生きるって大変なことだから/みんなでミリヤを慰めなきゃ〉〈傍にいて守ってあげなくちゃ/ミリヤは本当は弱いから〉と歌詞を変え、愛のあるフレーズを捧ぐ。それを受け、嬉しそうに笑顔を見せる彼女の表情が強く印象に残った。

 「People」や「UGLY」といったアルバム収録のコアな人気曲を連投した後は、新曲「COLORS」を。コロナ禍にSNSを通じてファンとコミュニケーションをとったことで生まれたという歌詞に、オーディエンスはじっくりと耳を傾け、そこに込められたメッセージをしっかりと心に刻み込んでいた。

 女子高生のカリスマとして加藤ミリヤの存在を強くアピールした2005年リリースの「ディアロンリーガール」と、その12年後に発表された「新約ディアロンリーガール」が1曲にミックスされて歌われたのも15周年ならではの演出だろう。自身の年齢や時代に寄り添いながら、その時々の思いを曲として紡いでいく彼女が、この2曲では変わっていくものと変わらないものを明確に提示。それはある意味、15年の歩みを凝縮した時間だったようにも思う。

 終盤には盟友AIと青山テルマが登場、「I’ll be there with you feat. AI & 青山テルマ」が歌われた。プライベートでも親交のある3人が、お互いの存在の大切さを噛みしめて歌う友情ソングに、会場は最高に幸せでスペシャルな雰囲気に包まれていった。

「ほんとに忘れることのできないライブになったなって感じています。私がデビューしたのは16歳の頃で、そこからちょうど16年経って私は今32歳。自分の人生の半分を加藤ミリヤとして生きさせてもらえたことに感謝しています。私が歌で伝えたいことは、シンプルに愛のすばらしさ。なぜなら、それが私たちがここに生きている意味だから。そのことをちゃんと自分の歌で伝えていくためには、自分自身を愛すること、自分自身を誇りに思うことが大切だと思っています。それを一番大事に思いながら、これからも歌を作っていきます。みなさん、これからもよろしくお願いします」

加藤ミリヤ

 時折、声を詰まらせながら思いの丈を吐き出した加藤ミリヤ。その後、「今の自分が一番伝えたい曲」だという「ほんとの僕を知って」を感情たっぷりに歌い上げて本編は幕を閉じた。

 アンコールでは清水翔太と共にステージへ現れ、“ミリショー”として「Love Forever」「Sakura Melody」の2曲を披露。一時代を築いた最強ユニットによる久しぶりの生歌に、すべてのファンは激しく心を撃ち抜かれた。そして、ダンサーたちとの熱いパフォーマンスで魅了した「HEART BEAT」と、ファンに向けてあたたかな思いを込めて歌われた「I miss you」で、約2時間半に及んだライブはエンディングを迎えた。

「みなさん、愛し愛されて生きてください! 加藤ミリヤでした‼」

 最後にそんな一言を残してステージを下りた加藤ミリヤ。充実した15周年イヤーを経て、彼女の16年目の活動はすでにスタートしている。果たしてここからどんな楽曲で僕らを驚かせてくれるのか? 次なる動きを激しく期待して待ちたいと思う。

 なお、本公演は各自治体および公演会場ならびに一般社団法人コンサートプロモーターズ協会の新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインに則った対策を実施する中、ライブ会場全体の事前除菌をはじめ、来場時にゲートによる全身除菌・足元消毒、各フロア出入口やトイレ等での手指除菌を徹底し、感染対策に力をそそいだ上で開催された。

加藤ミリヤ

■アーカイブ配信情報
『加藤ミリヤ 15th Anniversary MILIYAH BUDOKAN 2020』

アーカイブ配信期間
2020年11月30日(月)00:00~12月6日(日)23:59

<配信視聴チケット料金>
3,900円(税込)
※別途、配信メディアごとに異なる手数料がかかります。

【PIA LIVE STREAM】
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【Stagecrowd】
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【WOWOWメンバーズオンデマンド】
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■リリース情報
初のカバーアルバム
『COVERS -WOMAN & MAN-』
2020年11月25日(水)リリース
購入はこちら

<DISC1>
1.本能 / The original song by 椎名林檎 / Produced by ALI
2.Can You Keep A Secret? /The original song by 宇多田ヒカル / Arranged by SUNNY BOY
3.Don’t wanna cry / The original song by 安室奈美恵 / Arranged by 理貴
4.そばにいるね / The original song by 青山テルマ feat.SoulJa / Arranged by Carlos K.
5.STARS / The original song by 中島美嘉 / Arranged by Shingo.S
6.TAKE BACK / The original song by 倖田來未 / Arranged by Matt Cab
7.強く儚い者たち / The original song by Cocco / Arranged by トオミヨウ

<DISC2>
1.Teenager Forever / The original song by King Gnu / Produced by 常田俊太郎
2.花束のかわりにメロディーを / The original song by 清水翔太 / Arranged by 清塚信也
3.優しさ / The original song by 藤井 風 / Arranged by Nao Tanaka
4.me me she / The original song by RADWIMPS / Arranged by トオミヨウ
5.BABY BABY / The original song by 銀杏BOY / Arranged by 長岡亮介
6.いかれたBaby / The original song by Fishmans / Arranged by Reggae Disco Rockers (RDR)
7.百合の咲く場所で/ The original song by Dragon Ash / Arranged by TSUTCHIE (SHAKKAZOMBIE)
8.OH MY LITTLE GIRL / The original song by 尾崎豊 / Produced by Chaki zulu (Husky Studio/YENTOWN)

通常盤(2CD)3,500円(税込) 
初回生産限定盤(2CD+DVD)5,000円(税込)
・LIVE DVD/加藤ミリヤ presents Special Acoustic Session -歌の会 2020-

■関連リンク
加藤ミリヤ オフィシャル