園子温監督のハリウッドデビュー作が初夏公開　主演はニコラス・ケイジ

園子温監督の新作映画『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』が初夏に公開される。

園子温監督のハリウッドデビュー作となる同作の主人公は、銀行強盗をしくじって囚われた高名な悪党ヒーロー。一帯を牛耳るガバナーの支配から逃亡した女を連れ戻すことを命じられたヒーローが、東洋と西洋が混ざり合い、混沌が包み込む「ゴーストランド」から女を見つけ出そうとする姿を描く。原題は『Prisoners of the Ghostland』。

ヒーロー役で主演を務めるのはニコラス・ケイジ。逃亡した女役をソフィア・ブテラが演じるほか、ニック・カサヴェテス、ビル・モズリーが出演する。脚本をアロン・ヘンドリー、レザ・シクソ・サファイが担当。

2017年にレザ・シクソ・サフィから届いた脚本を園子温監督が気に入ったことから『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』のプロジェクトが始動。2018年にニコラス・ケイジの出演が決定した。当初アメリカで撮影予定だったが、2019年11月から12月にかけて滋賀・彦根、京都・東映太秦撮影所で行なわれた。

今回の発表とあわせて場面写真が公開。

園子温監督のコメント

ハリウッドデビューについて
ハリウッドで監督デビューすることは、自分にとって悲願でした。プロの映画監督としてデビューした時から20年経ちますが、その当時からずっと、いつかはハリウッドに行くと誓っていました。
この映画が撮影に入る前に、心筋梗塞で集中治療室に運ばれ、死にかけました。そこから蘇り、いろいろなハードな山を越えて、撮影できました。感無量です。
主演のニコラス・ケイジについて
ニコラス・ケイジがこの映画に出演することになったことが、この『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』を成功に導きました。彼は私の映画をとても愛してくれていたので、ものすごくやりやすかったのです。とっても困難な厳しい撮影を乗り越える事が出来たのも、すべてニコラスのおかげです。