白濱亜嵐、GENERATIONS「Lonely」で開花した楽曲制作の才能 PKCZ®加入で高まる“新たな活動への意欲”とは
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ダンス&ボーカルグループ、GENERATIONS from EXILE TRIBE(以下、GENERATIONS)が、11月18日にニューシングル『Loading…』をリリースした。メンバーからファンへのメッセージを込めて、自粛期間中の5月に配信された楽曲「You & I」、パフォーマーの白濱亜嵐が主演を務める映画『10万分の1』の主題歌「Star Traveling」、白濱が初めて作詞作曲を手掛けた新曲「Lonely」が収録されている。
新型コロナウイルスの影響により開催予定だったドームツアー『GENERATIONS PERFECT LIVE 2012▶2020』が中止になるなど、活動が制限される中でも少しずつ確実に前へ進んでいきたい、現状に留まることなく進み続けていきたいというメンバーの意気込みと想いが込められたシングルだ(以下、発言はすべて『週刊EXILE』より)。
なかでも「Lonely」は、白濱が作詞作曲を初めて手掛けた楽曲とあってファンの間で話題になっている。これまで、DJ ALANとして、GENERATIONSの楽曲をリミックスしたり、ライブでパフォーマンスしたり、実際にDJプレイを披露したりするなど、白濱はダンスだけではなく楽曲の部分でもグループを支えていた。今年10月に開催された配信ライブ『LIVE×ONLINE INFINITY “HALLOWEEN”』で、EXILE MAKIDAI、VERBAL、DJ DARUMAからなるクリエイティブユニット・PKCZ®への電撃加入が発表され、DJ ALANとしても活動の幅をさらに広げている。そんななかで発表された「Lonely」は、天真爛漫で底抜けに明るい性格の白濱からは想像できない、儚く切ない楽曲に仕上がっている。
白濱が楽曲制作を始めるきっかけとなったのは、デビュー前に全国各地を車で巡り、ライブを行った「夢者修行」だという。ライブで1ハーフだけ披露する予定だったオリジナル楽曲の音源がフル尺しかなく、ちょうどパソコンを持参していた白濱が1ハーフに編集。無事にライブを成功させたことで得た達成感に喜びを覚え、曲をカットして繋げるなど編曲をすることから制作活動をスタートさせた。
本曲は、もともとメロディができた時に歌詞のイメージまで浮かんでおり、「自分で歌詞を書いたら面白い曲になるかもしれない」「メンバー自身が手掛け曲は、思い入れも深くなるのではないか」と思い、作詞も担当したそうだ。これまで楽曲制作に携わっていたことや、EXILE ATSUSHIやEXILE TAKAHIRO、EXILE SHOKICHIなど、自身で作詞を手掛ける先輩が身近にいたこともあり、彼らの背中を見て育ってきた白濱にとって自然な流れだったのだろう。コロナ渦で直接ファンと会えない状況が続いており、これまで以上に楽曲を通してファンへメッセージを送る大切さを実感したのか、白濱は「アーティストは自分でメッセージと曲を発信するもの」と、改めて考えるようになったという。
サウンドに関しては、DJとしてのこだわりを見せ、ファンへ向けてだけでなく、GENERATIONSを知らない人や、音楽に関して知識が豊富な人が聴いた時に「『今っぽく良いところを押さえているな』『新しいな』と思ってもらえるような曲にしたいと思って作りました」と、制作の意図を明かしている。また、ボーカル・数原龍友、片寄涼太の歌を誰よりもそばで聴いてきたからこそ、ボーカル2人の良いところを引き出すだけでなく、なによりも2人が心地良く歌えるような楽曲に仕上がっているように感じた。また、パフォーマー・関口メンディーのラップが盛り込まれ、楽曲に良いエッセンスを加えている。11月に公開されたリリックビデオでは、自身がプロデューサーとなり、パフォーマー・佐野玲於が脚本・衣装を担当するなど、メンバーそれぞれが持つ才能とセンスを発揮し、さらに楽曲へ想いを込めた。
パフォーマー、俳優、DJとして活躍の幅を広げ続けている白濱だが、今後、PKCZ®ではDJとしてだけでなく「いつかマイクを持ってVERBALさんの隣に立つかもしれない」と、さらに自身の可能性について語っている。だからといって、現在の活躍の原点であるパフォーマーとしての白濱亜嵐がいなくなったわけではない。それぞれのスキルが上がることで「ダンスというものを忘れないように大切にしなきゃ」と思うそうで、全ての根底にあるのがダンスだと断言した。また、DJをして、作曲した楽曲で踊って、会場内で流す映像で演技をして……と自身ができることをすべて集約させたイベントをいつか開催したい、と野望を明かしている。
また、本曲で新たな才能を開花させた白濱は、今後も「一生を懸けてやりたい」と、トラックメイカーとしての活動にもさらなる意欲を見せた。さらに、自身がリーダーを務めるGENERATIONSだけでなく、EXILE TRIBEグループへの楽曲提供や誰もが知るようなヒットソングを生み出したい、とも語っている。2010年に俳優としての活動をスタートさせ、10年が経った今も現状に甘んじることなく、さらに上を目指して活躍の幅を広げようとしているようだ。
白濱が持つスキルがさらに上がることで、EXILEやGENERATIONSだけでなく、EXILE TRIBEグループ全体に良い影響をもたらしそうだ。今後も着実に活動の幅を広げていくであろう白濱から目が離せない。
■msk
ライター、エディター、アクセサリーデザイナー。芸能事務所、IT企業、アパレル、編プロ勤務を経て、フリーで活動中。ダンスを踊っていた経験と人脈を活かし、イベント撮影、MVなどのキャスティングも行っている。