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90年代ミニシアターの熱気がよみがえる 『バッファロー’66』20年ぶりのロードショーに合わせた新予告公開

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『バッファロー'66』 © LIONSGATE FILMS 1998

1999年に大ヒットを記録した映画『バッファロー’66』が2021年1月29日(金)、渋谷ホワイト シネクイントにて公開となる。この約20年ぶりのロードショーに合わせた新規の予告編が公開された。

『バッファロー’66』はそれまでクレール・ドニ、マーティン・スコセッシ、エミール・クストリッツァ、アベル・フェラーラなどの個性派監督作品に出演していた俳優であり、ミュージシャン・画家・モデルのヴィンセント・ギャロが初めて監督に挑んだ長編映画。

ストーリーは、1991年に実際に行われた「第25回スーパー・ボウル」の勝敗がメイン・プロットになっている。そこにギャロ自身の子供時代の経験と感情を脚本に盛り込み、意表を突く状況設定や意外性のあるドンデン返し、最高のハッピー・エンディングでとことんダメな男の人生模様をカッコよく描く。

ブチ切れやすいのになぜか憎めない男と彼の全てを優しく受けとめる、ぽっちゃり系美少女という従来の恋愛映画では絶対主人公になりえないふたりをスクリーンに登場させ、今だかつて誰も見たことのない恋物語を仕立てたのも特徴。

ダメ男の相手役であるレイラを演じるのは『アダムス・ファミリー』(1991年)のクリスティーナ・リッチ。またオスカー女優のアンジェリカ・ヒューストン、ジョン・カサヴェテス作品の常連ベン・ギャザラ、『グラン・ブルー』(1988年)のロザンナ・アークエット、『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』(1985年)のミッキー・ローク、『ビッグ・ウェンズデー』(1978年)のジャン=マイケル・ヴィンセントなど脇を固める俳優陣も個性的で豪華な顔ぶれが揃っている。音楽はヴィンセント・ギャロの自作曲のほか、英国プログレッシブ・ロック界の二大巨頭イエス、キング・クリムゾンらの楽曲も使用、サントラ盤も大きな話題となった。



公開となった予告編は”Billy Brown is back”という文字とともにイエスの楽曲『Heart of the Sunrise』で始まる。ヴィンセント・ギャロ演じるビリーはレイラ(クリスティーナ・リッチ)を拉致、父親と激しい口論を展開する。そして「抱きしめて」と言うレイラに対し、頭を抱えながら「握手で我慢しろ」と返すビリーの姿は、ブチ切れやすくもナイーブな本当のダメ男ぶりが伝わってくる。またキング・クリムゾンの『Moonchild』の旋律を背景に、ボウリング場で踊るレイラの姿は『バッファロー’66』を象徴するシーンであり、90年代末という時代と、当時のミニシアター文化の熱気がよみがえる様だ。

『バッファロー’66』
2021年1月29日(金)より
渋谷ホワイト シネクイントほか全国順次公開