柳下毅一郎がクローネンバーグ「クラッシュ」4K無修正版に太鼓判、コメント映像到着
映画
ニュース
「クラッシュ 4K無修正版」ポスタービジュアル
「クラッシュ 4K無修正版」より、映画評論家・柳下毅一郎のコメント映像がYouTubeで公開された。
J・G・バラードの同名小説をデヴィッド・クローネンバーグが実写化した本作では、自動車事故により性的興奮を覚える人々が描かれる。事故を起こしたことからエクスタシーに目覚める主人公ジェームズをジェームズ・スペイダー、事故相手の妻ヘレンをホリー・ハンター、交通事故で両足が不自由になりながらもボンデージファッションに身を包むガブリエルをロザンナ・アークエットが演じた。
35mmオリジナルネガが発見されたことを機に、撮影を担当したピーター・サシツキー監修のもと4K化された本作。原作の翻訳も手がけた柳下は、映像の中で「全体的にきれいになっている」と述べ、「“息づくような闇”っていうのをちゃんと撮っているのがすごいよかったですね」とたたえた。また「クローネンバーグってもともとは、あまり派手な色彩は使わない」「彩度の低い画面が好きな人」と説明し、「クラッシュ」はクローネンバーグ特有の“温度の低い感じ”が伝わる作品であると解説。当時の色味が残っている今回の4K無修正版については「いい修復になっていると思います」と太鼓判を押した。
「クラッシュ 4K無修正版」は、1月29日より東京・シネマート新宿ほか全国で順次公開される。
※「クラッシュ 4K無修正版」はR18+指定作品
(c)1996 ALLIANCE COMMUNICATIONS CORPORATION, IN TRUST