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「魔女の宅急便」でミュージカル初挑戦の井上音生「キキと一緒に成長したい」

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ナタリー

ミュージカル「魔女の宅急便」の合同取材会より、井上音生。

3・4月に上演されるミュージカル「魔女の宅急便」の合同取材会が12月下旬に東京都内で行われ、キキ役を務める井上音生が出席した。

本作は、角野栄子の児童書「魔女の宅急便」を原作としたミュージカル。2017年に初演、2018年に再演され、今回で3度目の上演となる。脚本・演出・振付を手がけるのは岸本功喜、作曲・音楽監督を担当するのは小島良太だ。

取材会当日、キキの衣装に初めて袖を通したという井上は「黒いワンピースも赤いリボンもかわいくて、小さい頃から知っているキキになれてうれしい」と笑顔を見せ、「衣装を着て、キキを演じるという現実味が出てきました」と実感を口にする。また2018年版のミュージカル「魔女の宅急便」を観劇したことを振り返り、「福本莉子さんがキキを楽しそうにキラキラと演じられていて、私もあんなふうに演じることができたらいいなと思いました」と目を輝かせた。

自身が演じる魔女のキキを「誰もが共感できる女の子」と表す井上は「原作では13歳のキキが同い年の女の子に嫉妬したり、ニキビができたことを気にしたりと、私が13歳だった頃も一緒だったな、と親近感が湧きました」と話し、記者から「もし魔女になれたら、どんな魔法を使ってみたいか」と問われると、「キキは黒猫のジジを飼っていますが、私も“あんちゃん”という黒猫を飼っていて。キキとジジが会話しているのを見て、動物と話せる魔法が使えたらいいなと思います」と答えた。

本作では、キキが魔女として一人前になるべく、初めて訪れた都会に住み、奮闘するさまが描かれる。女優業のため、昨年4月に愛媛県から上京してきた井上は「キキも地元からコリコの街に出てくるので、境遇が似ています。台本を読んでいるとキキが自分と重なる部分があって、共感できるんです」と話す。また劇中ではキキがスランプに陥る場面も。落ち込んだときの乗り越え方を聞かれると「私はアニメやマンガが好きで、落ち込んだときはギャグマンガを読んでモチベーションを上げています(笑)。特に『銀魂』が好きです! レッスンがうまくいかなかったときや、悩みごとがあるときはすぐに両親に相談します。父も母も熱心に私の話を聞いてくれるので感謝しています」と微笑む。初挑戦となるミュージカルについては「昔から歌うことが好きですが、ミュージカルの発声はまた別もの。高い音域も地声で出さなければならないので、呼吸を大事にしながら、ボイストレーニングをがんばっています」と語った。

初共演となるトンボ役の那須雄登(美 少年 / ジャニーズJr.)については「那須さんが19歳、私は16歳と3歳差ですが、すごくお兄さんという感じで、頼りになります」と信頼を寄せ、「私は人見知りなので、稽古では積極的にコミュニケーションをとっていこうと思います」と目標を掲げる。さらに「横山だいすけさんが“だいすけお兄さん”をされていたのを小さい頃からテレビで見ていました。今回は、横山さんがお父さん役なのでとても楽しみです」と期待をのぞかせた。

最後に井上は「私もキキと一緒に成長していきたい。私が演じるキキを皆さんに好きになってもらえたらうれしいです。がんばります!」と意気込み、取材会を締めくくった。

公演は3月25日から28日まで東京・新国立劇場 中劇場、4月10・11日に愛知・愛知県芸術劇場 大ホール、4月15日から18日まで大阪・メルパルクホールにて。チケットは3月13日に一般販売開始。

ミュージカル「魔女の宅急便」

2021年3月25日(木)~28日(日)
東京都 新国立劇場 中劇場

2021年4月10日(土)・11日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール

2021年4月15日(木)~18日(日)
大阪府 メルパルクホール

原作・監修:角野栄子(「魔女の宅急便」福音館書店刊)
脚本・演出・振付:岸本功喜
作曲・音楽監督:小島良太

キャスト

キキ:井上音生
トンボ:那須雄登
コキリ:生田智子
オキノ:横山だいすけ
フクオ:藤原一裕
おソノ:白羽ゆり

伊藤広祥 / 阿川建一郎、安部三博、泉拓真、齋藤信吾、佐々木純、清水隆伍、吉田哲也、古清水愛奈、長江玲香、花岡麻里名、東出のりこ、間瀬富未子、安井久乃、吉田萌美、渡部光

ジジ:石橋佑果

ほか