渡辺えり&八嶋智人の“ワケあり珍道中” 『喜劇 お染与太郎珍道中』開幕
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『喜劇 お染与太郎珍道中』
渡辺えり&八嶋智人の顔合わせでおくる舞台『喜劇 お染与太郎珍道中』が本日2月1日(月)より新橋演舞場にて開幕。本作は昭和54年(1979年)に『与太郎めおと旅』というタイトルで初演された作品で、作家・小野田勇と稀代の喜劇俳優・三木のり平がタッグを組んで上演。落語の『井戸の茶碗』『粗忽の使者』を中心に、歌舞伎の『傾城阿波の鳴門』のエピソードも散りばめたドタバタ珍道中だ。今回は役者としてはもちろん、バラエティ番組などで見せるユーモアな一面も多くの人に親しまれている渡辺と八嶋が、初めて喜劇で共演する。
物語の舞台は江戸時代、米問屋「江戸屋」の箱入り娘・お染(渡辺)は、わがまま放題に育ち過ぎ、グラマー美女に。蝶よ花よと、金にあかせての花嫁修業のほか、恋の手習いにも精を出し、美男の若侍・島田重三郎と良い仲だった。ところが、重三郎が京都藩邸へ転勤に。追い討ちをかけて、大名からお染を妾に差し出せとの無理難題を突き付けられる。そこでお染は大名から逃れるため、重三郎を追って京へ旅立つことに。その付き人に選ばれたのが、ドジで間抜けでおっちょこちょいな手代の与太郎(八嶋)だった。ふたりは表向きは夫婦ということにして出発。だが、世間知らずの娘と頼りない手代の五十三次の旅、騒ぎが起こらぬ訳もなく……。
わがまま放題に育ったグラマーな箱入り娘を渡辺、ドジで間抜けでおっちょこちょいな手代を八嶋と、その姿をイメージするだけで笑みがこぼれてしまう配役。さまざまな舞台や映像で共演し、お互いのキャラクターをよく知り合っているというふたりだが、初の喜劇共演でどんな掛け合いを展開してくれるのか。そして、この“ワケあり珍道中”に関わってくる人々には、太川陽介、宇梶剛士、石井愃一、深沢敦、春海四方、石橋直也、三津谷亮、有薗芳記、一色采子、広岡由里子、あめくみちこ、そして西岡德馬と、渡辺&八嶋との絡みが楽しみな面々が揃う。大劇場初進出となる寺十吾の演出でおくる、色褪せない笑いがたっぷり詰め込まれた痛快道中喜劇。マスクをして、ぜひ大笑いしてほしい。なお、2月21日(日)より京都・南座でも上演される。
文:伊藤由紀子
『喜劇 お染与太郎珍道中』
作:小野田勇(『与太郎めおと旅』より)
演出:寺十吾
出演:渡辺えり / 八嶋智人 / 太川陽介 / 宇梶剛士 / 石井愃一 / 深沢敦 / 春海四方 / 石橋直也 / 三津谷亮 / 有薗芳記 / 一色采子 / 広岡由里子 / あめくみちこ / 西岡徳馬
【東京公演】
2021年2月1日(月) ~2月17日(水)
会場:新橋演舞場
【京都公演】
2021年2月21日(日)~2月27日(土)
会場:南座
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