ケイコレ〜稽古着ファッションをお届け〜 Vol.5 後藤剛範は3パターンを変幻自在に脱ぎ着する
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後藤剛範
本番へ向けて稽古中のアーティストたちの、素顔とファッションに迫る「ケイコレ」。この連載では、彼らの数日にわたる稽古着をダイアリー形式でのぞいていくほか、ひそかに憧れる稽古場のおしゃれさん、いつか使いたい稽古グッズ、作品の見どころについてコメントを聞く。
5回目に登場するのは、肉体美とおちゃめな存在感が輝く後藤剛範。近年は映像でも活躍の場を広げているが、舞台上での彼の変容ぶりは並外れている。ハイバイ作品などでの“トンチキ”役から「ゲルニカ」など硬派な戯曲での精悍な役まで、どんな役も生き生きとこなしてしまう。そんな後藤は現在、□字ック「タイトル、拒絶」の稽古中。自身の身体でも証明している美的感覚の鋭さが光った稽古着と共に、今、演劇ができる喜びを寄せてくれた。
Day1
Rconteのスウェット、オムプリッセ(HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE)のパンツ。
これは普段着で俳優の陽向謙斗がやっているブランドの服を好んで着てます。
Day2
A.A.Spectrumのダウン、Edwina Hoerlのニット、同パンツ。
ダウンはチャックで脇が開くので、これまた体温管理ができます。
Day3
なし、Sillageのスウェットパンツ。
今回の「タイトル、拒絶」のシーンに向けた稽古着です。
稽古着におけるこだわりは?
稽古着は芝居の内容によって、自分は変えています。
現代劇でないときはジャージやタンクトップを着ます。
が、今回は現代劇なので、その日の服のまま稽古します。
自分は自転車通勤が多いので、防寒、自転車で暑くなったとき、室内の3パターンを変幻自在に脱ぎ着して、体調管理するのが楽しくなるようにします。
「稽古着おしゃれだな!」と思う共演者は誰ですか?
ミホジュン(美保純)。
いつか手にしたい憧れの稽古アイテムは?
THE NORTH FACEのDown Cardigan Ecru。
□字ック「タイトル、拒絶」で特に注目してほしいのはどんなシーン?
今、特に、我々小劇場が生き残るのが難しい時代で、演劇をやるという選択をした山田(佳奈)さんを尊敬します。
山田さんのことは王子小劇場で上演していた頃から知っている仲間だと思ってますが、最近は同世代が違う道に行ったり、会うことが減っていく中で、こういう機会を大切にしたいのが個人的な思いです。
「タイトル、拒絶」は脚本の言葉のチョイスと個性豊かな女優陣が見どころだと思います。
とても面白い人たちなので、ぜひその姿を観に来ていただければと思います。
プロフィール
後藤剛範(ゴトウタケノリ)
1983年、東京都生まれ。オーストラ・マコンドーの劇団員。三浦大輔、倉本朋幸、杉原邦生、岩井秀人、ペヤンヌマキらの演出作品に参加。近年の舞台出演作に、主演を務めたオーストラ・マコンドー「some day」のほか、オーストラ・マコンドー「俺も頑張る」(映像出演)、ALPHA Entertainmentプロデュース「盆栽」、「いきなり本読み!」シリーズ、「ゲルニカ」など。映像ではドラマパラビ「来世ではちゃんとします」、「全裸監督」シリーズ、映画「ダンスウィズミー」「どうしようもない僕のちっぽけな世界は、」などに出演。映画「騙し絵の牙」が3月26日に公開予定。
※「HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE」の2つめのEはアクサンテギュ付きが正式表記。