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奥田民生、3年ぶり「MTRY TOUR」初日で手練れのメンバーとR&Rナンバー連発

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奥田民生(撮影:三浦憲治)

奥田民生の全国ツアー「MTRY TOUR 2021」初日公演が、昨日1月31日に山梨・YCC県民文化ホール(山梨県立県民文化ホール)で行われた。

「MTRY TOUR 2021」は昨年の秋に開催された「ひとり股旅 2020」に続くツアーで、奥田、湊雅史(Dr)、小原礼(B)、斎藤有太(Key)の4人によるバンド編成ライブが全国11カ所で繰り広げられる。LINE LIVE-VIEWINGでは全公演の生配信が行われ、会場に足を運べないファンもライブの模様を楽しめる。

初日公演の幕が上がると、奥田は万雷の拍手を浴びながらステージにスタンバイ。ゆっくりとギターをストロークさせ「拳を天につき上げろ」をゆったり歌い出す。オーディエンスは歓声やシンガロングの代わりに天井に向かって拳を突き上げ、爆音で響くバンドサウンドを全身で浴びた。序盤で奥田は「ツアーが始まりました。3年ぶりとなる『MTRY』ツアーでございます。いろいろ気を付けて楽しんでいただければと思います」と観客に挨拶しつつ、衣装をいじりながらメンバーを紹介。自身の衣装にも言及し、「今時はズボンが細くなっていたと思ったら、また太くなってきた」とカーキ色のワイドパンツを披露して観客と視聴者を笑わせた。「なんつったって(ツアー)初日ですから。慣れてないんですよ」とボヤく奥田だが、長年の付き合いであるバンドメンバーとの息はぴったり。横一列に並んだ4人はアイコンタクトを取りながら、手練れの“MTR&Y”らしい豪快かつ心地よいアンサンブルで新旧のナンバーを繰り出した。

なお今回のツアーは「ひとり股旅 2020」同様に2部構成になっており、セットリストは公演ごとに変わっていくスタイルだ。休憩を挟んで始まった初日公演の第2部は、「ひとり股旅」のコーナーでスタート。1人で観客の前に戻ってきた奥田はアコースティックギターを抱え、ブルージーな「羊の歩み」と「エンジン」の2曲を朗々とした歌声で弾き語る。バックにはTwitterで募集した山梨のご当地写真をスライドショーで流し、この日限りのステージをファンに届けた。バンドメンバーと再び合流してからは、最新シングル「サテスハクション」、MTR&Yのテーマソングと言える「MTRY」、丑年にふさわしい「BEEF」などご機嫌なロックチューンを立て続けにプレイ。奥田は「またいろんな形で、いろんなことをしていきますので、そこのところよろしくお願いします」と語り、アンコールに至るまでエネルギッシュなパフォーマンスを展開し初日公演を終えた。

初日公演のアーカイブ映像は2月7日まで配信されており、期間中も“外野席”と“パネル席(グッズ付き)”なる視聴チケットの購入が可能だ。以降の公演についても、開催後1週間アーカイブ映像が配信される。

奥田民生「MTRY TOUR 2021」(※終了分は割愛)

2021年2月5日(金)北海道 カナモトホール(札幌市民ホール)
2021年2月8日(月)東京都 昭和女子大学 人見記念講堂
2021年2月11日(木・祝)宮城県 東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)
2021年2月13日(土)群馬県 ベイシア文化ホール(群馬県民会館)
2021年2月15日(月)岡山県 倉敷市民会館
2021年2月16日(火)福岡県 福岡市民会館
2021年2月18日(木)兵庫県 神戸国際会館 こくさいホール
2021年2月20日(土)静岡県 富士市文化会館 ロゼシアター
2021年2月23日(火・祝)長野県 上田市交流文化芸術センター サントミューゼ
2021年2月26日(金)東京都 府中の森芸術劇場 どりーむホール