草刈正雄がペンギンポーズ披露、「皇帝ペンギン」公開ナレーション収録
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「皇帝ペンギン ただいま」公開ナレーション収録をする草刈正雄。
本日7月2日、「皇帝ペンギン ただいま」の公開ナレーション収録が東京都内のスタジオで行われ、日本語版ナレーションを担当した草刈正雄が出席した。
第78回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞に輝いた「皇帝ペンギン」の続編にあたる本作は、マイナス40℃の南極大陸で暮らすペンギンの生態を、ドローンや4Kカメラを駆使して撮影したドキュメンタリー。前作に引き続きリュック・ジャケが監督を務めた。
「動物の中でペンギンがベストワン」と言う草刈は、モニターに映されたペンギンの映像ににっこりと笑みを浮かべる。ナレーション収録が始まると一転し、真剣な表情でペンギン親子の別れのシーンに「何度かお辞儀を交わし、鳴き声を上げ母親は2羽のもとを去る。家族が再会することは二度とないだろう」「こうして、経験豊かな皇帝は我が子に別れを告げ、静かに、そしてひっそりと最後の旅に出る」といった言葉を乗せた。
その後の囲み取材で草刈は「読んでいて嗚咽が止まらなかった。何度もストップしてしまいました」と収録時を回想。本作の感想について尋ねられると「本当に感動的な画に仕上がっていますし、親子のドラマになっています。人間もペンギンも親子愛という点では一緒ですね」としみじみ語った。
日本映画として初の南極ロケを行った深作欣二監督作「復活の日」の主演を務めた草刈。当時のことを聞かれると「40年前ですか。当時はなかなか一般の人が行けるところではなかったですから、いまだに印象深いですね」と振り返り、「第一印象は『暖かい』。昼間はTシャツでもいられるくらいだったんですが、風が吹くと気温がぐっと落ちて寒暖差がすごいんです」と述懐する。しかし、もう1度行きたいかという質問には「もういいです」とはっきり答え、「行くまでが大変なんですよ。荒れた海を船で進んで行かなくてはならないので、揺れがひどくて。吐いちゃうからベッドから立ち上がれませんでした(笑)」と当時の苦労を語った。
フォトセッションには、来日中のジャケも出席。草刈に感謝を伝えながら握手を交わし、公式キャラクター・ぺんたのぬいぐるみを抱きながら写真撮影に応じた。また、ペンギンのポーズをリクエストされた草刈は、かわいい表情で気をつけをするというサービス精神を見せ、スタジオを和ませた。
「皇帝ペンギン ただいま」は、8月25日より東京・YEBISU GARDEN CINEMA、新宿シネマカリテほか全国で順次公開。
(c)BONNE PIOCHE CINEMA - PAPRIKA FILMS - 2016 - Photo : (c)Daisy Gilardini