A24×PLAN B『ミナリ』ポスター&予告編公開 アメリカンドリームを胸に生きる家族の姿
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3月19日に公開されるA24とPLAN Bのタッグ作『ミナリ』の予告編とポスタービジュアルが公開された。
1980年代、農業で成功することを夢見てアメリカ南部のアーカンソー州に移住してきた韓国人一家を描く本作。アメリカンドリームを胸に、たくましく生きる家族の物語は、『ムーンライト』や『レディ・バード』など作家性の強い作品で今やオスカーの常連となったA24と、『それでも夜が明ける』を手がけたブラッド・ピットの製作会社PLAN Bがタッグを組み製作。2020年1月に開催された第36回サンダンス映画祭で観客賞とグランプリの2冠に輝き、各国の映画祭で観客賞を軒並み受賞している。
父親のジェイコブを演じたのは、『バーニング 劇場版』『ウォーキング・デッド』のスティーヴン・ユァン。ハリウッド版『君の名は。』の監督にも抜擢されたリー・アイザック・チョンが監督を務めた。
公開されたポスタービジュアルは、晴れでもなければ荒天でもない空模様の下で、明日への希望と不安を見据えるかのような家族の眼差しが印象的に切り取られている。
一方の予告編は、一家がアーカンソー州に移住してくるシーンから始まる。雑草だらけの荒野、打ち捨てられたようなトレーラーハウスを自慢げに披露する父親のジェイコブ(スティーヴン・ユァン)の傍ら、不安と不満顔の母親、モニカ(ハン・イェリ)。農業での成功を夢見るジェイコブの満足げな笑みとは対照的に、モニカは病院もない土地での生活を勝手に決めてしまった夫に納得いかない様子。明るくも不思議なトーンの音楽と、白人ばかりの教会で一家の居心地の悪そうな様子が、新生活への不安と期待が混ざり合う彼らの複雑な気持ちを演出している。
一方、子どもたちの関心は、一緒に住むことになった祖母(ユン・ヨジョン)について。文字も読めず、毒舌家で破天荒な祖母に戸惑う姉弟。しかし本作のタイトルでもある、「雑草みたいに強い」と祖母が教えてくれた“ミナリ(セリ)”を通じて絆を深めていく。さらには、「子どもたちに成功した姿を見せてやりたい」と願うジェイコブと、子どもたちの安全な暮らしを願うモニカが、激しくもぶつかり合いながらも、家族として逞しく成長していく様子が映し出される。しかし、「今日が終わる。また明日がくるーー」という優しいナレーションから一転、禍々しい炎をあげて暗闇に燃えあがる小屋のカットで映像が終わってしまう。
■公開情報
『ミナリ』
3月19日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督・脚本:リー・アイザック・チョン
出演:スティーヴン・ユァン、ハン・イェリ、ユン・ヨジョン、ウィル・パットン、スコット・ヘイズ
配給:ギャガ
上映時間:115分/原題:Minari
Photo by Melissa Lukenbaugh, Courtesy of A24
公式サイト:gaga.ne.jp/minari