“もっとも危険な格闘技”ラウェイに挑む人々映すドキュメンタリー公開
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「迷子になった拳」ポスタービジュアル
ドキュメンタリー「迷子になった拳」が3月26日に公開される。
本作はミャンマーの伝統格闘技・ラウェイに挑戦する選手や大会関係者の姿を通して、「人はなぜ闘うのか?」という問いに向き合うもの。ラウェイは拳にバンテージのみを巻いて闘う競技で、通常格闘技の禁じ手がほとんど許されることから「地球上でもっとも危険な格闘技」と称されている。
監督は「熊笹の遺言」の今田哲史。幼少期に体操を学び、高校3年生で格闘技の道を志した金子大輝や、2018年にミャンマーで世界チャンピオンに輝いた渡慶次幸平などが登場する。
今田哲史は「力強く懸命に生きるそれぞれの魂の有り様は、揺らぎ、戸惑いながらも未来に踏み出そうとする姿として映し出されています。その姿は格闘技の枠を超え、もがきながらも未来に進もうとする現代人の、生きる為のヒントになるのではと思っております」と思いをつづる。ザ・グレート・サスケ、いまおかしんじ、城定秀夫から届いたコメントは下記に掲載した。
「迷子になった拳」は東京・WHITE CINE QUINTO(ホワイト シネクイント)ほか全国で順次ロードショー。
今田哲史 コメント
僕が試合会場で必ず撮っていたのは、選手達がバンデージを巻く姿でした。選手は黙って拳を差し出し、セコンドはその拳を守る為に黙々とバンデージを巻いていく。対面しながら静かに行われるその行為は、とても神聖で尊く見えました。リングに上がるのは一人ですが、バンデージを巻くのもほどくのも一人ではできない作業です。選手達が一人で闘っている(生きている)のではないことの象徴に見えました。
人はなぜ闘うのか?──
「迷子になった拳」には選手達、運営関係者、そして彼らの傍らで確かな存在感を放つ”周りの人達”が登場します。力強く懸命に生きるそれぞれの魂の有り様は、揺らぎ、戸惑いながらも未来に踏み出そうとする姿として映し出されています。その姿は格闘技の枠を超え、もがきながらも未来に進もうとする現代人の、生きる為のヒントになるのではと思っております。
ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)コメント
母に叱られ、恋人と別れ、血を流しながらも急成長を遂げた金子選手の壮絶な生き様に感情移入! ラウェイを完全に会得し、更には悟りの境地に達した渡慶次選手と支え続けたご家族に永遠のスタンディングオベーション! 今田監督が我々に叩きつける人生の教科書!
いまおかしんじ(映画監督)コメント
アホだけどマジメで、悲惨だけど滑稽で、ピュアだけど胡散臭くて痛い痛い負け犬たち。俺と同じだ。刺さった。痛かった。泣いた。
城定秀夫(映画監督)コメント
リングのような四角いスクリーンの中で、諦めの悪い選手たちが、監督が、映画が、無様に迷い、満身創痍になりながら、それでも最後の最後まで闘い続け、立ち続けていて、最高にカッコよかった。