大地真央と神田沙也加が13年ぶりに共演 『ローズのジレンマ』明日開幕
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『ローズのジレンマ』
世界中で不動の人気を誇り、その代表作のひとつである『23階の笑い』が三谷幸喜の演出で上演されたことも記憶に新しい“ブロードウェイの喜劇王”、ニール・サイモン。昨年10月の『おかしな二人』で満を持してサイモン作品デビューを果たし、相性の良さを証明してみせた大地真央が、2月6日(土)にシアタークリエで開幕する『ローズのジレンマ』で早くも2作目に挑む。
大地が今回演じるのは、かつては人気作家として名を馳せていたものの、再愛の恋人ウォルシュを5年前に亡くして以来、スランプに陥り破産の危機に直面しているローズ役。そんなローズの状況を見かねて、必死で新作を書かせようとする助手のアーリーンを、大地を「ママ」と呼んで慕う神田沙也加が演じる。ミュージカル界屈指の大役である『マイ・フェア・レディ』のイライザを、1990年から20年にわたって当たり役とし続けた大地と、2018年に引き継いで演じ切った神田。そんな“新旧イライザ”の、『紫式部ものがたり』以来実に13年ぶりとなる舞台共演は、本作の大きな話題のひとつだ。
さらには、ローズにしか見えないウォルシュの亡霊役として別所哲也、アーリーンと惹かれ合う売れない若手作家クランシー役として村井良大が共演。生前はやはり人気作家だったウォルシュが、自らの未完の小説をクランシーと組んで仕上げるようローズに提案したことから巻き起こる、「おかしくて、ちょっと切ないハートフルストーリー」を描き出す。
演出は、2017年の小田島雄志・翻訳戯曲賞と2018年の読売演劇大賞・優秀演出家賞を受賞した『チック』で一躍脚光を浴び、2020年には劇団四季の新作ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』でもその手腕を発揮した小山ゆうな。本作の演出にあたっては、出演者それぞれの魅力が出ることを何よりも大切にしたいと話す。ミュージカルの舞台でも活躍する4人に合わせて、彼らが歌声を披露する“スペシャルカーテンコール”も考えているとのことで、そちらにも注目だ。
文:町田麻子
『ローズのジレンマ』
作:ニール・サイモン
翻訳・演出:小山ゆうな
出演:大地真央 / 神田沙也加 / 村井良大 / 別所哲也
【東京公演】
2021年2月6日(土)~2月25日(木)
会場:シアタークリエ
【大阪公演】
2021年2月27日(土)~3月1日(月)
会場:新歌舞伎座
【愛知公演】
2021年3月3日(水)
会場:刈谷市総合文化センターアイリス