若手映画作家の短編3本上映、植木咲楽、木村緩菜、志萱大輔が展望語る
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左から2番目より植木咲楽、木村緩菜、志萱大輔。
「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2020」で製作された短編3本の合評上映会が、2月3日に東京・丸の内TOEIで行われた。
このプロジェクトは、若手監督がプロのスタッフ・キャストとともに35mmフィルム撮影による短編映画を制作する企画。今回は植木咲楽の「毎日爆裂クッキング」、木村緩菜の「醒めてまぼろし」、志萱大輔の「窓たち」が上映され、監督3人とキャストの安田聖愛、肘井ミカ、今里真、駒木根隆介、仁科貴、遠山景織子、小林涼子、関口アナンが登壇した。
植木は「毎日爆裂クッキング」について「何かしら罵倒されたり、不当な扱いを受けることは誰しも経験のあることなのかなと思い、それを作品にしたら面白いかなと思って撮りました」と説明。「見過ごされてしまったり、ないがしろにされてしまいそうなもの、歳を取ったらそういったことを忘れていってしまうのではないかという危機感があるんですが、そういう経験で感じた悔しい思いや、そこから助けてもらったときのうれしさを忘れないで映画を撮っていきたい」と語った。
木村は「私自身、あまり友達や恋人的な存在もなく、拠り所というか帰るところがないとき、自分が1人で生きていくためにはどうしたらいいだろうと思ったときに書いた脚本です」と「醒めてまぼろし」の物語について述懐。今後について「言葉で説明できない感情をちゃんと映画にできたらいいなと思います」と話した。
「窓たち」の志萱は「ndjcに応募した脚本をいろんな人に読んでもらって意見をもらい、直して直してこの脚本になった」と回想。「映画を作ることが好きなので、長く撮り続けていったときに、自分はどういった作品を撮っているんだろうということに興味があります」と述べた。
今回上映された3本は2月26日より東京・角川シネマ有楽町、3月12日より愛知・ミッドランドスクエア シネマ、3月19日よりシネ・リーブル梅田で一般公開。
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