5つの短編通して“普通”の過酷さ・神々しさ描く、劇団青い鳥「普通の人々」
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劇団青い鳥 ショートショートシアター「普通の人々」より。
劇団青い鳥 ショートショートシアター「普通の人々」が、2月9日から14日まで東京・「劇」小劇場で上演される。
劇団青い鳥は1974年に結成された劇団。今回送る「普通の人々」は天衣織女が作、芹川藍が演出を手がけた作品で、2015年に東京で初演されて以来、日本各地で上演が重ねられてきた。作中では5つの短編作品が展開。天衣、天光眞弓、葛西佐紀が11人の登場人物を演じ分けていく。
上演に向け、天衣は「新たな形になって東京に戻ってこれた今、その新たなものをぜひ東京という地で普通に生きる人々にご覧いただきたいと思う。普通ということがどれほど、過酷で、神々しいことなのか、私たちは自分にわからせるために、日々を重ねて生きているのだ」とコメントした。なお来場者には、劇団青い鳥が「普通の人々」ツアーで出会った人々を記録した冊子がプレゼントされる。
天衣織女コメント
私たち一人ひとりは特別であり、そして一般なのである。
特別な存在の自分でありたいと願いながら、とにかく穏便に平和に普通に生きていきたいとも願っている。しかしその中で、予期せぬ悲しみや、想像を超えた喜びは突然やってきて、それらを一人ひとりで引き受けて生きている。
その一端を表現したのが「普通の人々」である。
この作品が東北を旅する中で出会った東北の普通の人々。
その人たちが乗り越えなくてはならなかった予期せぬ悲しみや苦しみと戦く姿勢に遭遇することにより、この作品は新しい形に育てられていった。
新たな形になって東京に戻ってこれた今、その新たなものをぜひ東京という地で普通に生きる人々にご覧いただきたいと思う。
普通ということがどれほど、過酷で、神々しいことなのか、私たちは自分にわからせるために、日々を重ねて生きているのだ。
劇団青い鳥 ショートショートシアター「普通の人々」
2021年2月9日(火)~14日(日)
東京都 「劇」小劇場
作:天衣織女
演出:芹川藍
出演:天衣織女、天光眞弓、葛西佐紀