THE RAMPAGE RIKUの「音楽大陸」 Vol.4(前編) 大好きな緑黄色社会を招いて真剣音楽談義
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RIKUと緑黄色社会。
THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカル・RIKUさんの連載「音楽大陸」Vol.4には、2月3日にシングル「結証」をリリースした緑黄色社会の4人をお招きしました。RIKUさんと緑黄色社会の出会いは、RIKUさんが陣さん、チュートリアルとともにVJを務めるスペースシャワーTVの番組「ライブを100倍楽しむLIVE YEAH!!!」。番組や関連ライブイベントでの共演をきっかけに交友を深め、音楽性は違えど気の合う音楽仲間になりました。
今年初めて話すというRIKUさんと緑黄色社会は、それぞれのお正月の過ごし方やおうち時間を充実させたものについてトーク。またRIKUさんが緑黄色社会メンバーの音楽的なルーツにも迫ります。
取材・文 / 清本千尋 撮影 / 曽我美芽
お正月、何してた?
RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE) おひさしぶりです。我々EXILE TRIBEは1月末からツアーを行う予定だったんですが、緊急事態宣言が出てしまって直近の公演を延期したんです。どこのグループも感染対策をしながらの活動だと思いますが、リョクシャカは宣言が出てからどんな感じで過ごしてますか?
長屋晴子(Vo, G / 緑黄色社会) 年が明けてから新曲「結証」のミュージックビデオの撮影があったんですよ。今回は私たちは出演せず役者さんに出ていただく形だったので、当初は現場にご挨拶に行く予定だったんですけど、こういう状況なのでそれはやめて、スタッフさんから届く写真や映像でMVの撮影の進捗を共有してもらっていました。
小林壱誓(G, Cho / 緑黄色社会) あとはレコーディングしたりね。
RIKU そうなんですね。感染対策をしながらできる範囲で活動をされてると思いますが、やっぱりおうちで過ごす時間は増えましたよね。そんなときに見つけた家での楽しい時間の過ごし方はありますか?
小林 僕はアニメ鑑賞ですね。さっき長屋が話した「結証」がエンディングテーマになっている「半妖の夜叉姫」はもちろん、1月クールのアニメは面白いものが多くてアニメを追うのに忙しい日々を過ごしています。
RIKU 特にハマってる作品はありますか?
小林 一番のオススメはもちろん「半妖の夜叉姫」。で、次が「Re:ゼロから始める異世界生活」ですね。「リゼロ」ヤバいんですよ。
RIKU へえ。チェックしてみます。ほかのメンバーも何かハマってるものはありますか?
peppe(Key, Cho / 緑黄色社会) 海外の風景が恋しくて、海外YouTuberさんのブログをよく観てますね。あとは「ハリー・ポッター」の小説を大人買いしたので、映画版のサントラを流しながらそれを読むことにもハマってます。
穴見真吾(B, Cho / 緑黄色社会) 僕はスマホで麻雀をするのにハマってます。あとプロ雀士の番組を観て勉強したりもしてますね。
RIKU peppeはおうちをホグワーツ化して、真吾くんは麻雀かあ。真吾くんは前にけん玉にもハマってるって聞いたけど、なんかハマるものが渋いよね(笑)。THE RAMPAGEの山本彰吾もスマホで麻雀やってますよ。
穴見 麻雀は奥が深いんですよ。完全に沼です。
RIKU 今度山彰と戦ってほしいなあ。長屋さんは何かハマったものありますか?
長屋 手の込んだ料理をするようになりました。
RIKU いいですね。自分的にカマしたなあと思う料理はなんですか?
長屋 カマしてはないと思うんですけど(笑)、作っていて楽しいのは“つくね”。今日は食感が欲しいからお肉を粗めに切ろうとか、今日はこんな味付けにしてみようとかいろいろできて。味付けはなんだかんだ卵黄に落ち着くんですけどね。あと最近はゲームをやっていて、マリオ系をひたすら攻めてます。あとピクミン。
RIKU 僕、「マリオカート」強いんですよ。
長屋 え。私もけっこう強いですよ。
RIKU いやいや、だって僕は最近世界中の人と勝負してだいたいいつもトップ3には入りますよ。
長屋 うわー、それは強い! でも今度みんなで勝負しましょうよ(笑)。
5人のおうち時間を充実させたもの
RIKU おうち時間が増える中で買ってよかったものってありますか?
小林 “かい”違いなんですけど、前回の緊急事態宣言のときにリクガメを飼い始めたんですよ。リクガメって30年から50年生きるんですけど、大きさは1年をかけてひと回り大きくなるみたいな感じなんです。毎日癒やされるので買ってよかった……いや、飼ってよかったと思ってますね。
peppe 私はお香。ずっと同じ部屋にいるので匂いで雰囲気を変えたいなと思って。最近すごくいいお香に出会ったんです。あと植物も育てています。
RIKU 植物って空気をきれいにしてくれるけど、お香の煙を吸っちゃうんじゃない? それ大丈夫なの?
peppe あー、だからか。うちの植物、枯れるのが早いんですよ(笑)。
RIKU peppe待ってよ、今度からは植物を置いてないところでお香を焚いてね(笑)。真吾くんはどう?
穴見 僕は去年の10月に「火の鳥」っていうマンガを全巻セットで買ったんです。今もまだ読み続けていて、買っといてよかったなと思ってます。あと村上春樹さんの小説も読んでますね。
長屋 私は半年前に買った間接照明かな。ベッドのそばに置いてあるんですけど、寝る直前までほどよい暗さにできるのがいい。落ち着くんですよね。
小林 睡眠は大事だからね。
RIKU でも結局寝落ちして消すの忘れちゃうパターンでしょ?
長屋 タイマー設定できるんですよ。だからそれもないです。
RIKU 僕は新しいテレビをリビング用に買ったから、もともとあったテレビを寝室に移してシアタールームっぽくしたんです。でも古いほうのテレビはタイマー機能とかがなくて、毎回ベッドで映画を観ながら寝落ちしちゃうんですよね……。
長屋のナチュラルな魅力
RIKU 僕は前から長屋さんの歌声がすごいなあと思ってるんです。しかも長屋さんがレッスンやトレーニングをそんなにやらず、ナチュラルに歌っててこうなったとお話されていたことにピストルで撃たれたかのような衝撃を受けたんですよ。
長屋 そうだったんですか。
RIKU 僕みたいにスクールに通って1から積み上げてきた人間からすると驚きでしかなかったですね。僕はいろんな人の歌を参考にしてエッセンスを取り入れながら自分のスタイルを作っていって、今もまだ作り続けている段階なんです。そんな長屋さんでも影響を受けているボーカリストはいますか?
長屋 一番影響を受けたボーカリストはいきものがかりの吉岡聖恵さん。すごく楽しそうに歌われるんですよね。歌に気持ちがすごく乗っているというか、技術だけではなく人間性が見えるところが好きだし、初めて聖恵さんの歌う姿を観たときは衝撃的でした。だから私も聖恵さんのように自分の気持ちを乗せて、楽しんで歌えるボーカリストになりたいと思ったんです。技術的なところだと、小さい頃からピアノを習っていたのでそこで音感を身に付けて、肺活量は小・中学校でやっていたトロンボーンのおかげだと思います。
RIKU 楽しみながら歌うっていうのは、歌手としての土台がないとできないことなので、そこをすっ飛ばして最初から楽しんで歌えていたのなら本当にすごいと思います。天才ですよ。
長屋 私は天才なんかじゃなくて、感覚派のボーカリストだなと自覚していて。ほかの方のように深くきれいな波のビブラートもできないし、本当に感覚的にやってると思います。
RIKU 壱誓はもともと子供の頃から歌を歌っていたし、ご実家にスタジオがあってダンスを踊っていたんですよね。でも長屋さんの歌声を聴いてボーカルの座を譲ったというエピソードを聞きました。そんな壱誓から見た長屋さんのボーカリストとしての魅力ってなんなんでしょう?
小林 さっき長屋が感覚派だと言ってましたけど、そういうどこまでもナチュラルな表現がいいんですよ。歌いたい、伝えたいものを無理なく表現できるから、長屋の歌声は聴く人の胸にスッと届くんじゃないかなと思います。
RIKU ナチュラルさ、わかります。今度は壱誓の音楽的なルーツも聞かせてください。
小林 僕はBUMP OF CHICKENさんが好きで、それをきっかけにバンドを始めたんです。今はギタリストですけど、ボーカルをやりたかったのでギターのフレーズや速弾きにあんまり興味がなくて。BUMPはそういったギターテクを見せるようなバンドではなくて、風景を描くような音楽を作るバンドだと思っているんですよね。それぞれの楽器が曲の世界観や歌を彩るためにその音を鳴らしている感じというか。だから長屋の歌に通ずるところもあるかもしれないんですけど、自分が想像していることをナチュラルに表現できるギターが好きです。
peppeと穴見のルーツは?
RIKU peppeの音楽的なルーツも教えてください。
peppe 私のJ-POPのルーツは完全にSMAPさんですね。小学生の頃コンサートに行って、そのエンタテインメント性の高さに惹かれて大好きになりました。SMAPさんの音楽は自分の音楽性に結び付いているなと感じます。プレイヤーとしては小さい頃からピアノをやっていて今に至るので、誰かになりたいと思って鍵盤を始めたわけではないんですが、バンド活動をする中で世武裕子さんを知ってすごくカッコいいなと思うようになりました。映画やドラマの劇伴もたくさん手がけている方なんですが、彼女にしか出せない音色があるなって。それに人柄も素敵なんです。インスタライブをよく覗くんですが、カッコいい女性だなと思います。
RIKU 真吾くんはどうですか? ベーシストとして影響を受けている作品やベースプレイヤーはいますか?
穴見 ベースに熱中したきっかけはRed Hot Chili Peppersとの出会いが大きいですね。レッチリと出会わなかったらここまでベースに対して熱い気持ちでいられたかわからないぐらい大きな存在です。作曲とかアレンジをするうえで一番影響を受けているのは、亀田誠治さんだと思います。J-POP的なルーツになっているのは嵐さんやMISIAさんですね。とにかくJ-POPが大好きですけど、嵐さんやMISIAさんの曲は特に好きです。
リョクシャカがRIKUに曲を書くなら
RIKU リョクシャカはアニメ「半妖の夜叉姫」の1月クールエンディングテーマ「結証」を2月3日にリリースしましたね。去年壱誓とごはんを一緒に食べたときにストックが100曲以上あると話していたけど、「結証」もそのストックの中にあった曲なんですか?
小林 ワンコーラス分の原型があって、それをふくらませていきましたね。
RIKU へえ。そういう作り方をしたんだ。リョクシャカは今までいろいろと提供曲を作っていると思いますけど、普通に曲を作るのとはプロセスが違ったりするんですか? 難しい部分も楽しい部分もあるのではと思うんですけど……。
長屋 私たちの場合、タイアップのお話をもらったらまず4人同時に曲を書き始めるんです。そうすると1つのテーマに対して4通りの解釈がそこで生まれるんですよ。例えば夏をテーマに曲を書いてと言われたら、それぞれの夏をイメージした曲、しかも私たちの場合は全然違うものが出てくる。その瞬間は本当に楽しいです。
RIKU みんなで一気に書き始めるんですね。誰かのものがそのまま採用されたり、誰かと誰かのものが組み合わされたりするんですか?
長屋 そうですね。いろんなパターンがあります。
RIKU そうやってタイアップも難なくこなす緑黄色社会の4人が、僕の声を軸に曲を書き下ろすとしたらどんな曲を作りたいですか?
長屋 私がRIKUさんに歌ってもらいたいのはピアノバラードかな。RIKUさんがピアノを弾かれるっていう理由もあるんですけど、バラードのテンポ感で歌声の伸びを聴かせたい。
peppe 私もそうかも。RIKUさんが小田和正さんの「たしかなこと」を弾き語りされているのを観て、シンプルな曲も似合うんだなと思ったので。
小林 僕はすっごい細やかなメロディの曲をやってもらいたい。スイートな声をあまり聴いたことないなと思って、RIKUくんの新境地を開拓したい欲があります。
穴見 うんうん。RIKUさんみたいに1人で歌って踊れる、つまりマイケル・ジャクソンみたいなスタイルができる人ってそんなにたくさんいないじゃないですか。RIKUさんのそういうステージもいつか観てみたいなと前々から思っていて。
小林 RIKUくんのプロデューサーなの?(笑)
穴見 The Weekndの「Blinding Lights」みたいな、ニューウェイブっぽい踊れる曲だけど歌はR&Bでスイート、みたいな。そういうバランス感の曲がRIKUさんには合いそうだなってずっと妄想してるんですよ。
長屋 それ、とってもカッコよさそう。あと技術的な話ではなくなっちゃうんですけど、さっき私が話した聖恵さんのように、RIKUさんは気持ちが乗った歌を歌えるボーカリストですよね。ただ歌詞の通りに歌うだけではなく、歌詞の内容がRIKUさんの歌声を通して、RIKUさんの気持ちとして伝わってくるというか。そういうボーカリストが好きだからRIKUさんのことは本当に尊敬しています。あと重心が低い感じのドシンと構えた声も出るし、すごく透き通った軽やかで繊細な声も出て、変幻自在な歌声ですごいなと思っています。
「音楽大陸」Vol.4後編は2月19日(金)公開予定です。
緑黄色社会(リョクオウショクシャカイ)
高校の同級生だった長屋晴子(Vo, G)、小林壱誓(G, Cho)、peppe(Key, Cho)、小林の幼なじみの穴見真吾(B, Cho)によって結成された愛知県出身の4人組バンド。2018年11月にミニアルバム「溢れた水の行方」でメジャーデビュー。2019年11月にはいくえみ綾原作のTBS系ドラマ「G線上のあなたと私」の主題歌として書き下ろした「sabotage」、2020年2月にはテレビアニメ「僕のヒーローアカデミア」第4期エンディングテーマ「Shout Baby」を発表した。また同年4月にはフルアルバム「SINGALONG」を配信し、7月に新曲「夏を生きる」を発表。9月に「SINGALONG」をCDリリース。12月には有観客・配信ライブ「SINGALONG tour 2020 -last piece-」を開催した。2021年2月にテレビアニメ「半妖の夜叉姫」1月クールエンディングテーマ「結証」を表題曲としたシングルをリリース。
RIKU(リク)
1994年8月10日生まれ。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカル。2014年4月に行われたLDH主催オーディション「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 4 ~夢を持った若者達へ~」に合格し、THE RAMPAGEのボーカル候補生となる。同年9月に行われた「武者修行ファイナル」で正式メンバーに昇格。2017年1月にシングル「Lightning」でメジャーデビューを果たした。2017年から2018年にかけて初のホールツアー「THE RAMPAGE LIVE TOUR 2017-2018 "GO ON THE RAMPAGE"」を開催。2019年には全国13都市28公演からなる初のアリーナツアー「THE RAMPAGE LIVE TOUR 2019 "THROW YA FIST"」を行い、約26万人を動員した。2020年12月に13枚目のシングル「MY PRAYER」を発表。2021年2月24日には3rdアルバム「REBOOT」をリリースする。毎週金曜日にはメンバーの陣と共にスペースシャワーTV「ライブを100倍楽しむLIVE YEAH!!!」、bayfm「WEEKEND THE RAMPAGE」にレギュラー出演中。
@_riku_r.m.p.g_ldh・Instagram photos and videos
RIKUさんの近況
THE RAMPAGEとしては、
EXILE TRIBEでのツアーリハ、雑誌取材、撮影、レギュラーのお仕事等、まだまだ厳しいご時世ではありますが、その中でも忙しい毎日を過ごさせてもらっています!
もちろん安全面には細心の注意を払っていますのでご安心を!
プライベートでは、
料理を積極的にまたやっています!!
忙しかったので、簡単なもので済ませてしまっていましたが、最近は時間をかけて料理をして楽しんでいます。
友達の格闘家に食べさせる機会があったのですが、多めに作っていたのに、ほとんど食べられてしまいました…笑
でも手料理を美味しい!と言って食べていただけるのは本当に嬉しいですね!!
そして、毎度お馴染みおすすめの1曲は!
先日先行配信が始まりました我々THE RAMPAGEの「SILVER RAIN」です。
これぞランペ!!と言っても過言ではない作品です。
力でゴリ押しするのではなく、沸々と燃えたぎるような気合いと覚悟、そして皆さんの「希望の光」となれるように、そんな想いを歌っています。
また、MA55IVEのメンバーにもラップしてもらっていて、今の必殺技と言っても過言ではない曲になりました!