作家・爪切男、3カ月連続エッセイ刊行 『働きアリに花束を』カバー公開
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デビュー作『死にたい夜にかぎって』が話題となった作家・爪切男が2月から3カ月連続で新作エッセイをリリースする。3月19日発売となる、『働きアリに花束を』(扶桑社 刊)の書影が公開され、著者の爪切男よりコメントも到着した。
本書は、著者である爪切男がこれまで経験した数々の仕事(居酒屋、家庭教師、交通量調査、警備、清掃、イベントスタッフetc.)と、そこで出会った“愛すべきクズ”たちについて綴った勤労エッセイ。宙を舞うチャーハンを笑って眺めていた先輩、オナニーのやり方を知りたがる生徒、2人そろってミスをする双子の後輩、嫌われ者だけど頼れる社長、決別して音信不通の父親――人とかかわり、たどり着いたのは「まあ、いいか」なる境地だった。
爪切男コメント
働きアリの生態を調べると、本当に働き者のアリは2割だけで、あとの6割がたまにサボるけど結構働くアリ、残り2割はまったく働かずにサボっているアリなんだという。
面白いことに、全然働かないアリだけを集めると、そのうちの2割はちゃんと働き者になるらしい。
要はやるときがきたらやればいいってことかもしれない。
この本は人生も仕事もサボりがちな皆さんにこそ読んで欲しい「勤労エッセイ」です。
ずっと働き詰めの人はこの本を読んでたまにはサボることも覚えてください。
そして最近定年退職した私の父に最大級の感謝を。
一生働き者のアリであり続けたあなたがいなければ、この本は存在しなかった。
3カ月連続刊行の各作品情報(著者:爪切男)
『もはや僕は人間じゃない』
発売元:中央公論新社
発売予定日:2月24日
価格:1100円+税
『働きアリに花束を』
発売元:扶桑社
発売予定日:3月19日
価格:1100円+税
『クラスメイトの女子、全員好きでした(仮)』
発売元:集英社
発売予定日:4月26日
価格:未定
爪切男プロフィール
1979年、香川県生まれ。自身の恋愛体験を綴った私小説『死にたい夜にかぎって』で作家デビュー。同作は賀来賢人主演で連続テレビドラマ化もされ話題となった。そのほか著書に『もはや僕は人間じゃない』(中央公論新社)がある。現在、週刊SPA!で風俗エッセイ『きょうも延長ナリ』を連載中。