1カ月延期のトップリーグ開幕戦、仕切り直しのチケット争奪戦がキックオフ!
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(写真左より)堀江翔太(パナソニック ワイルドナイツ)、リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス)
1月16日の開幕戦が延期となっていた『ジャパンラグビー トップリーグ 2021』の幕開けが2月20日(土)に迫った。チケット販売も仕切り直しとなり、いよいよ今週末からチケット争奪戦が改めてキックオフを迎える。
18年目にして最後の『トップリーグ』には、『ラグビーワールドカップ2019』で活躍した各国のスター選手たちが大挙して来日。それでいて、政府や地方自治体の方針に沿った入場者制限が余儀なくされた。特定警戒都道府県については5000人もしくは収容人数の50%のどちらか少ない方、その他の都道府県については収容人数の50%以下を販売数として開催予定である。そう、チケット争奪戦はより激しさが増しているのだ。
新たな大会フォーマットでは2月20日(土)~4月11日(日)にレッドカンファレンス、ホワイトカンファレンスに分かれての総当たりリーグ戦が開催し、『ジャパンラグビー トップチャレンジリーグ 2021』上位4チームをまじえた全20チームによるプレーオフトーナメントを4月17日(土)~5月23日(日)に実施し雌雄を決する。2月20日(土)・21日(日)の開幕戦は、当初発表されたファーストステージ第5節のカードがそのまま組まれる形となったのだ。それでは待ちに待った開幕カードの見どころを見ていきたい。
2月20日(土)レッドカンファレンス NTTコミュニケーションズシャイニングアークス×Honda HEAT 江東区夢の島競技場
悲願のトップ4はもちろん、さらに上を目論むNTTコムには『ワールドカップ』で2度日本代表の前に立ちはだかったスコットランド代表スクラムハーフ(SH)グレイグ・レイドローが加入。オーストラリア代表スタンドオフ(SO)クリスチャン・リアリーファノとのハーフ団は豪華のひと言。一方のHondaはスクラムで勝負。スクラムコーチに日本代表プロップ(PR)具智元の父・東春を招聘。進境著しい若いフロントローが押して押して押しまくる。
2月20日(土)ホワイトカンファレンス パナソニック ワイルドナイツ×リコーブラックラムズ 秩父宮ラグビー場
リーグ随一の選手層を誇るパナソニックが最後のシーズンで5季ぶりの優勝を目指す。フッカー(HO)坂手淳史主将もラストイヤーとなるウイング(WTB)福岡堅樹も異口同音に「僕らの代が入ってから優勝していない。絶対に最後のシーズンに優勝を飾りたい」とキッパリ。サントリー、東芝に並ぶ最多タイとなる5回目の『トップリーグ』制覇を誓う。片やリコーは全員がハードワークし、シンプルでフィジカルを活かしたアタック・ディフェンスで対抗する。
2月20日(土)レッドカンファレンス クボタスピアーズ×宗像サニックスブルース 中台運動公園陸上競技場
ここ最近伸び悩んでいたクボタは南アフリカ代表HOマルコム・マークス、日本代表フランカー(FL)ピーター・“ラピース”・ラブスカフニ、豪州代表SOバーナード・フォーリー、ニュージーランド代表センター(CTB)ライアン・クロッティらビッグネームが並ぶ。CTB立川理道主将も「誇りにも思ってもらえるプレーで優勝を目指す」と誓う。サニックスもサントリーからSO小野晃征、WTBレメキ ロマノ ラヴァが加入し、アタックの分厚さが増した。
2月20日(土)レッドカンファレンス トヨタ自動車ヴェルブリッツ×東芝ブレイブルーパス パロマ瑞穂ラグビー場
開幕戦屈指の好カードである。トヨタ自動車のサードロウは豪州代表主将のマイケル・フーパーとNZ代表前主将のキアラン・リードが並ぶ世界屈指の布陣と言える。東芝のFW第3列にはリーチ マイケルと徳永祥尭の日本代表勢と元オールブラックスのマット・トッドが揃う。トヨタが悲願の『トップリーグ』初制覇に照準を合わせれば、ここ最近不本意なシーズンを送っている東芝も最多優勝記録更新となるV6で有終の美を飾ろうと虎視眈々。
2月20日(土)ホワイトカンファレンス 神戸製鋼コベルコスティーラーズ×NECグリーンロケッツ 東大阪市花園ラグビー場
V候補の筆頭に挙げられる神戸製鋼が西のラグビーの聖地に登場。2018-2019季は第1回大会以来となる15季ぶりの優勝を無敗で達成。昨季もシーズン不成立ながらヤマハ発動機、サントリー、東芝らを相手に6戦全勝。SOがダン・カーターからアーロン・クルーデンに代わりどのような変化が見られるのか。対照的にNECは昨季6戦全敗。FL亀井亮依共同主将は「1勝の難しさを痛感したシーズン、あの悔しさは忘れない」と雪辱を期す。
2月21日(日)ホワイトカンファレンス キヤノンイーグルス×NTTドコモレッドハリケーンズ 町田GIONスタジアム(町田市立陸上競技場)
上位がなかなか遠いキヤノンはサントリーを連覇に導いた沢木敬介監督を招聘。指揮官は「個々の高いポテンシャルを活かし、攻撃的なスタイルを確立し、高いクオリティと観る人の記憶に残るラグビーを目指す」と高いハードルを設定した。新主将に指名されたSO田村優も「チーム全体でスタンダードを上げ、筋の通ったチームを作る」と語る。NTTドコモにはNZ代表SHのTJ・ペレナラ、南ア代表WTBマカゾレ・マピンピと期待の大物が加入。
2月21日(日)レッドカンファレンス 三菱重工相模原ダイナボアーズ×サントリーサンゴリアス 相模原ギオンスタジアム
サントリーには今季の目玉と言える超大物、オールブラックスの司令塔ボーデン・バレットを補強。プレシーズンマッチでも早くも違いを見せ付けている。本人も「サントリーのアタッキングラグビーは自分に合っている。予測できないプレーを見せたい」とシーズン開幕を心待ちにしている。三菱重工相模原は昨季『トップリーグ』2季目で待望の初勝利をマーク。グレッグ・クーパーヘッドコーチ(HC)のもと、挑戦者として目の前の一戦に全身全霊をかける。
2月21日(日)ホワイトカンファレンス 日野レッドドルフィンズ×ヤマハ発動機ジュビロ 東大阪市花園ラグビー場
ヤマハ発動機の合い言葉は「日本一になって五郎丸歩を送り出す」であり、「神戸製鋼へのリベンジ」である。五郎丸も「ヤマハが初めて日本一になったのは(2014年度の)『日本選手権』。『トップリーグ』はまだ取っていない。このタイトルを取ることがこのチームが大きくなる一歩や二歩になる」とターゲットを定める。日野はFWコーチから昇格した箕内拓郎HCがグラウンド内外でチームファーストを徹底。しっかりと土台を作り、今季にチャレンジする。
第1節のチケットは2月6日(土)午前10時~7日(日)午後11時59分にJRFUメンバーズクラブにて先行抽選販売、2月7日(日)午前10時~8日(月)午後11時59分にラグビーファンIDおよびチケットぴあにて先行抽選販売、2月13日(土)午前10時に一般発売。
文:碧山緒里摩(ぴあ)
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