心の復興描く「漂流ポスト」本予告、神岡実希と中尾百合音のコメントも到着
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「漂流ポスト」新場面写真
短編映画「漂流ポスト」の本予告がYouTubeで公開。新たな場面写真も到着した。
清水健斗が監督、脚本、編集、プロデュースを担当した本作では、東日本大震災の被災地である岩手・陸前高田の山奥に建てられた漂流ポストを題材に“心の復興”が描かれる。震災で親友・恭子を亡くし、その死を受け入れられず日々を過ごす園美を雪中梨世が演じ、恭子に神岡実希、中学時代の園美に中尾百合音が扮した。
神岡は「日本でこの作品が、多くの方の目や心に留まり、3.11という大きな自然災害を思い出してくれたら、少しでも救われる人がいてくれたら、大事な人を大事にしようと、そう思って頂けたら、嬉しいなと思います」とコメント。中尾は「映画を通して、『生と死』『人と人との絆』『生きている』ということ、『突然の悲しく辛い出来事』に人はどう向き合っていくのかをあらためて考えていただけたらと思っております」とつづっている。
「漂流ポスト」は3月5日より東京・アップリンク渋谷ほか全国で順次ロードショー。
神岡実希 コメント
こんにちは。神岡実希です。この度は、映画「漂流ポスト」がアップリンク渋谷さんにて公開されることとなり、とても嬉しく思っております。この作品の撮影をしたのは今から3年以上前、高校生の時でした。これから女優として活動して行こう!と思っていた時期だったので、恭子はどういう人なのか、どうしたら作品が良くなるのか、また園美役は同じ事務所の中尾百合音ちゃんだったので、どうしたら百合音ちゃんとお話しできるか、当時すごく考えていました。また、常に自然体を意識して撮影に参加させて頂いていた事を覚えています。観てくださっている方の目にどう写っているのか気になりますが、、、笑。
でもこうしてスタッフさんとたくさんお話しして思い出に残っている作品が、海外の映画祭で多くの賞をいただき、私自身もロンドン国際映画祭にて外国語部門最優秀助演女優賞をいただき、本当に光栄に思います。見知らぬ地で誰かの目や心に留まり、評価していただくというのは本当に嬉しいことです。これを励みに、もっともっと多くの作品に出演したいという気持ちを持つことができました。海外と同じように、次は日本でこの作品が、多くの方の目や心に留まり、3.11という大きな自然災害を思い出してくれたら、少しでも救われる人がいてくれたら、大事な人を大事にしようと、そう思って頂けたら、嬉しいなと思います。
中尾百合音 コメント
映画「漂流ポスト」が東日本大震災から10年の年に世界中を旅して様々な方々の目にふれて、沢山の賞をいただき、再び私たちのもとに帰ってきてくれた事を大変嬉しく思います。
2011年、当時小学1年生だった私の東日本大震災の記憶は、学校のグラウンドや自宅の周りが液状化で泥だらけ、小学校の体育館に母と姉と一緒に避難して、揺れがひどくて怖くて眠れない夜を過ごした。という断片的な記憶だけでした。
撮影当時、中学2年生だった私が演じたのは「園美」の中学時代役でした。台本をいただいてから、撮影で使用する手紙を本当の友人宛に重ね合わせて書いたり、当時の私の友人を「恭子」と重ねあわせたり、中学生の普通の日常を友人と楽しく過ごすことに専念して撮影にのぞんでいました。
「漂流ポスト」という映画を通して、「生と死」「人と人との絆」「生きている」ということ、「突然の悲しく辛い出来事」に人はどう向き合っていくのかをあらためて考えていただけたらと思っております。
この作品が一人でも多くの方に届きますように。
(c)Kento Shimizu