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「流刑地エウロパ」開幕にカゲヤマ気象台「不安除く努力しつつ純粋な演劇体験を」

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円盤に乗る派「流刑地エウロパ」より。(撮影:濱田晋)

円盤に乗る派「流刑地エウロパ」が、本日2月6日に東京・BUoYで開幕した。

カゲヤマ気象台が作・演出を手がける「流刑地エウロパ」は、円盤に乗る派の前身であるsons wo:により、2018年に制作・上演された作品。劇中では、閉じられたコミュニティでユートピア的な日常を送る人たちの姿が描かれる。彼らは、自分たちの住む地球が、地球を偽装したエウロパであったのかもしれないという仮説に至り……。

再演にあたりカゲヤマは、自身のnoteにて1月28日にステートメントを発表している。カゲヤマは、出演者がマスクを着けて上演する形に変更すると決めたこと、稽古中に「例えマスクをつけた身体であっても、そのわずかな動き、微妙なニュアンスの中に、いかに豊かなものがあったか」と気付いたことなどをつづった。さらにカゲヤマは「コロナ禍において、演劇的な体験の価値が忘れられてしまうことを危惧する声は多いです。それは私も共感します。しかし創り手にとって重要なのは、むしろこのような状況下であるからこそ、観客の余計な不安材料を除く努力をしつつ、同時に純粋な演劇体験を見出すきっかけとなり得るものを提供することではないかと思います。今回の判断は、自分にとってその両立を最大限に図れる限界点を狙ったものと言えます」と語っている。

上演時間は約1時間10分を予定。公演は2月8日まで。なお本作は「TPAM - 国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2021」の公募プログラム・フリンジ作品にラインナップされている。

円盤に乗る派「流刑地エウロパ」

2021年2月6日(土)~8日(月)
東京都 BUoY

作・演出:カゲヤマ気象台
映像:涌井智仁
出演:小山薫子、キヨスヨネスク、佐藤駿、田上碧、畠山峻、日和下駄