乃木坂46、中華圏で不動の人気を獲得か? Weibo、bilibili、荒野行動……中国系コンテンツでの活躍
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乃木坂46の齋藤飛鳥が、Weiboに単独アカウントを開設した。これは、先日2月4日に開かれた『WEIBO Account Festival in Tokyo 2020』にて、乃木坂46が「人気女性アイドルグループ賞」を、齋藤が個人で「話題タレント賞」を受賞したことを受けてのもの。最近はInstagramを中心にメンバーの個人アカウントの開設が著しい乃木坂46であるが、Weiboにメンバーのアカウントが出来るのは現役メンバーとしては松村沙友理に続き2人目。「755」を除くと、これまで一切SNSでの発信の場がなかった齋藤が最初に選んだのがWeiboになる。
乃木坂46がWeiboのアカウントを開設したのは2017年11月。乃木坂46としては初のアジア・シンガポールでのイベント『C3 Anime Festival Asia Singapore』への出演を記念に、中華圏での情報発信を目的として作られてからすでに3年が経過し、フォロワー数300万人を超える人気アカウントとなっている。
Weiboの投稿の内容としては、グループに関するニュースやメンバーブログのほかに、「#乃木坂46的一天#(乃木坂46の日)」のハッシュタグとともにその日、日本でメンバーがメディア露出した際の写真、さらにメンバーの誕生日を祝うメッセージなど。独自の展開としては定期的なメッセージ動画、通訳を介してのメンバー生配信があり、恒例となっているコーナー「中国語講座」を通して、海外のファンとの親睦を深めている。先日、シングル『僕は僕を好きになる』の発売を記念して行われた「SNS横断フェス」でも、Weiboと動画共有サイト「bilibili」にて、山下美月、梅澤美波、久保史緒里が出演。Weiboでは、同時間帯で視聴者数1位を記録した。
中華圏における乃木坂46の人気は、2019年10月に開催された日本人アーティストとしては初の中国・上海メルセデス・ベンツアリーナ2DAYSが立証されている。その中でも爆発的な人気を誇るメンバーが齋藤だ。200万人を動員し大ヒットとなった台湾映画『あの頃、君を追いかけた』の日本リメイク版のヒロインを齋藤が好演。2018年夏、映画と同時期にスタートしたセブン-イレブン台湾のキャンペーンCMにも出演し、台湾の桃園国際棒球場にて自身初の始球式も行った。メルセデス・ベンツアリーナ2DAYS直前となる、2019年8月にもスマホゲーム『乃木恋』の会見とイベントで、台湾を訪れている。さらに2019年から2020年にかけては、アシックスチャイナのイメージモデルも務めた。
そして、現在、乃木坂46が『乃木坂46 LIVE IN 荒野』として定期的に開催しているのが、バトルロイヤルゲーム『荒野行動』のゲーム内バーチャルLIVE。そもそも『荒野行動』は中国初のゲームアプリであり、乃木坂46のWeiboでも同じくライブのアナウンスがされている。『乃木坂46 LIVE IN 荒野』は、有観客ライブが出来なくなった今、メンバーとファンが時間を共有できる貴重な機会の一つとなっているが、同時に中華圏のファンが気軽に参加できるライブの場でもある。そのステージで先頭に立っているのが齋藤だ。
「日常のあれこれ、些細なことを発信していくと思うので」とWeibo内の動画で話している齋藤は、「みなさんとここで、たくさん交流していきたいです」とも綴っている。“中国版Twitter”と言われるほどに、中華圏ではポピュラーなSNSのWeibo。齋藤のアカウント開設によって、海を隔てて離れていても、心の距離は縮まったのは間違いない。
■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter