小芝風花×水沢エレナ再共演で描く心の交流 『モコミ』第3話で見えた主人公の成長
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新土曜ナイトドラマ『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』(テレビ朝日系)第3話では、主人公の清水萌子美(小芝風花)が初めて家族以外の人間に「本音」を伝えた。
兄の俊祐(工藤阿須加)が営む花屋で働き始めた萌子美は、花の気持ちがわかってしまうがゆえにフラワーアレンジメントを作るにも花が心地良い場所に配置しようとする。しかし、それを「バランスを整えるため」と言って店員の依田涼音(水沢エレナ)がテコ入れをする。モヤモヤする萌子美だが、もちろんそれを口にすることはできない。その後もお客様への対応ミスがあり理由を聞くも何も話さない萌子美の様子に涼音は「本当のことを言ってくれていいんだよ。言わないとわかんないから」と伝え、萌子美は不甲斐なさから混乱してしまう。
ただ、第2話で「周りが自分と関わりたくないと思っているのではなく、実は自分が避けていただけだった」という事実に気づいた萌子美は、今回は意を決して、自分の想いを言葉にする。
「本音は言えないっていうのが私の本音です。本音を話そうとすると色々考えちゃって話せなくなる。自分を隠したくはないけど今は言えないっていうのが私の本音です。でも涼音さんや真由さん(内藤理沙)とお客さんに喜んでもらえるお花を作りたいっていうのが私の本音です」
こんなことを口に出しても相手に伝わるのか、変に思われたらどうしようと半信半疑の萌子美に、涼音は「よくわかんないけど、でも伝わったよ」としっかり彼女の想いを受け止めた。こうして萌子美はまた外の世界の人間と心を通わせていく。振り絞った勇気の分だけ前に進んでいくのだ。
小芝風花と水沢エレナの共演はこれが初めてではない。昨年のスペシャルドラマ『書類を男にしただけで』(TBS系)でも、小芝演じる主人公と広告会社の同じチームで働く同僚のキラキラ女子役を水沢が演じていた。水沢はその目鼻立ちのはっきりとした顔立ちもあってか、気の強い女性役に抜擢されることが多いが、この作品では女性というだけで理不尽な目に遭いながらも気丈な振りをしてひたむきに働く女性社員役を好演した。
本作で演じている涼音も、店長であり彼氏でもある俊祐を尻に敷いている様子が窺える、はっきりと自身の意見を主張できる女性だ。しかし、サバサバとした気持ちの良さも持ち合わせているだけでなく、言葉はなくとも萌子美が何かしら違和感を感じているのであろう様子や反応は見逃さない優しさや勘の良さも併せ持っている。何だか、今後萌子美の良き理解者になってくれそうな気配もある役どころだ。
次週、ついに萌子美と彼女が想いを寄せるフードデリバリースタッフの岸田佑矢(加藤清史郎)の触れ合いが描かれるようだ。父親の伸寛(田辺誠一)の隠し事も何やら露呈しそうで、様々な動きが見られそうだ。
■佳香(かこ)
元出版社勤務。現在都内OL時々ライター業。三度の飯より映画・ドラマが好きで劇場鑑賞映画本数は年間約100本。Twitter
■放送情報
『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:00~23:30放送
出演:小芝風花、加藤清史郎、工藤阿須加、田辺誠一、富田靖子、橋爪功、水沢エレナ、内藤理沙ほか
脚本:橋部敦子
演出:竹園元(テレビ朝日)、常廣丈太(テレビ朝日)、鎌田敏明
音楽プロデュース:S.E.N.S. Company
音楽:森英治
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:竹園元、中込卓也(テレビ朝日)、布施等(MMJ)
制作著作:テレビ朝日
制作協力:メディアミックス・ジャパン(MMJ)
企画協力:オスカープロモーション
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