稲垣吾郎&草なぎ剛&香取慎吾が『ななにー』で伝える、日々を楽しむ大切さ 『人狼祭り』&広瀬香美の歌レッスンで大奮闘
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稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾による毎月第1週のレギュラー番組『7.2 新しい別の窓』(ABEMA、以下『ななにー』)#35が、2月7日に放送された。
2021年に入り、香取主演のドラマ『アノニマス~警視庁“指殺人“対策室~』(テレビ東京系)がスタートするなど、それぞれ忙しい日々を過ごしている3人。オープニングでは、約1カ月振りに顔を合わせた照れくささからか、「一昨日の夢に吾郎ちゃんが出てきました」(香取)、「嬉しいですね。僕も見てますよドラマ」(稲垣)と、どこか他人行儀なやりとりが繰り広げられ、笑いを誘った。
「徐々にさ。スロースタートで」(稲垣)、「7時間もあるから」(草なぎ)と、久しぶりのフワフワ感も楽しみながら始まった今回の『ななにー』。その雰囲気は、緊急事態宣言の延長もあり、仲の良い人とも頻繁に会えない私たちの心境ともシンクロして見える。
どのようにつながっていたのかも忘れてしまいそうになるご時世だが、どんなに久しぶりになったとしても顔を合わせれば、またワクワクする時間を過ごすことができるはず。そんな希望を感じさせる7.2時間となった。
今回の放送でメインとなったのは『ななにー人狼祭り』だ。『ななにー人狼』は実施回数11回を数える人気コーナー。ステイホーム中でも楽しめる上、今回のように「はじめまして」の人ともすんなりとつながることができるため、この時期にもピッタリなゲームといえそうだ。
3人が他人行儀なトークをするほどなのだから、最初はゲストたちも緊張した面持ちでスタート。百獣の王・武井壮さえも、タンクトップ姿を寒がっているうちに追放されるなんていう事態が飛び出すほどだ。しかし、メンバーを交代しながら4回戦と時間をかけて楽しむうちに、“徐々に”温まっていくのが伝わってきた。
疑心暗鬼の末に、市民同士であるはずの草なぎと尾形貴弘(パンサー)がまさかの斬り合いを始め、人狼のクロちゃん(安田大サーカス)がしめしめと勝利をかっさらう場面に大笑いしてしまう場面もあれば、人気YouTuber『ヴァンゆんチャンネル』のヴァンビが巧みなトークで場を思い通りに動かそうという雰囲気に、兼近大樹(EXIT)が早々に気づき「怪しい」と名推理を見せるなど、『人狼』初心者から上級者まで見応え十分なゲームが展開される。
そしてみんなの心がほぐれたところで、ゆりやんレトリィバァがあらかじめ仕込んでいたおもちゃのピストルを出し、海外ドラマのようなキャラクターになりきってボケを披露。その唐突な素振りに、香取は「ファンです」と大爆笑。そのまま純粋に名誉が贈られるMVPに、ゆりやんが選ばれた。うまい立ち回りよりも、集まった人を楽しませようとする姿が評価されるのも、実に『ななにー』らしい。
そして、温まった3人の気持ちを、さらに盛り上げたのが番組後半に企画された『広瀬香美のミュージックレッスン』だ。ミュージシャンとしての実力はもちろんのこと、音楽学校の校長を務めるなど、指導者としてのキャリアも誇る広瀬。
草なぎがホワイトボードに板書し、広瀬が「吾郎くん、答えて」と指名していく授業形式のレッスンに、香取は「テレビ東京で30年前くらいにやってた感じ」と瞳をキラキラさせて喜ぶ。
これまで舞台の前に個別で歌のレッスンを受けたことはあっても、こうして一緒にボイストレーニングを受けたことはなかった3人が、嬉しそうにレッスンを受ける姿が印象的だった。
さらに広瀬は、「72かのナニかの何?」が持つ歌詞の盛り上がりを好きな味覚に例えて「焼き肉を食べるように〜!」と独自の方法でレクチャーしていく。そのユニークな指導に「なるほど!」と3人も実に楽しそうだ。
だんだんと高くなり苦しくなっていく発声練習を「低くなっている」と思い込むようにしたり、足を少し開いて手を上げるなど、すぐに高音が出せるテクニックも満載。素直にトライして「ラクかも!」と純粋に喜ぶ彼らに思わず頬が緩む。
「上手に歌えなくていい! 楽しく歌えばいい!」という持論を展開する広瀬。それは、何事にも通じる人生を楽しむ大きな秘訣かもしれない。うまくやろうと身構えるほど、体がぎゅっと固くなるものだ。
高音を出そうとして声帯が閉まってしまうのを「どんどん低くなっている」と自己暗示をかけて緩めていくように、日常でも体をラクに動かすために「大丈夫」「できる」と自分自身で思い込ませることも必要かもしれない。
そうしていけば、きっと3人と広瀬が即興で作ったオリジナルソング「イイネ」のように明るく前向きな気分で日々を過ごせるのではないだろうか。まだまだ先が見えないコロナ禍でも、日々を楽しむ大切さを改めて教えてくれる『ななにー』。また来月も、元気に笑顔で会えるように、我慢の日々も楽しみながら“がんばりましょう”。