南コーカサスの貴重作が集結。“ジョージア(グルジア)映画祭”が開催中
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『デデの愛』
ジョージア(グルジア、ゲオルギア)映画の誕生110年を記念した特集上映“ジョージア映画祭 コーカサスの風”が26日(金)まで開催されている。会場は世界各地の秀作を日本の映画ファンに紹介し続け、今年で創立50周年を迎える岩波ホールで、サイレント時代の傑作から新作まで幅広い作品群を揃えてジョージア映画の真髄に迫る。
ジョージアは、東ヨーロッパ/南コーカサスに位置する国で、1918年にロシアから独立を宣言。その後、ソヴィエトの時代を経て、1991年に再び独立。今年でジョージア独立100周年、ジョージア映画誕生110年を迎える。
岩波ホールは以前からジョージア映画を多く上映しており、今年は創立50周年企画として8月に『祈り』『希望の樹』『懺悔』を“祈り 三部作”として上映。今回の特集の後は、12月にジョージア映画界の最長老として知られる名匠エルダル・シェンゲラヤ監督が21年ぶりに発表した『葡萄畑に帰ろう』の公開が控えている。
本映画祭は、劇場未公開の長編14作品、中・短編4作品を2週間限定で上映するもの。1929年製作のサイレント映画『私のお祖母さん』や、1930年製作のドキュメンタリー『スヴァネティの塩』、ジョージア初のミュージカル映画『ケトとコテ』、1992年のコーカサスを舞台に因習と闘う女性を描く『デデの愛』など貴重な作品が次々に登場。どの作品も日本語字幕付きの上映で、現在のジョージア国内でもこれだけのラインナップの特集は難しいという。
岩波ホールは長年に渡って作品の選定と上映に確固たる信念を貫き続けており、今回の特集も岩波ホールの映画への情熱と愛情が伝わってくる内容になっている。
ジョージア映画祭 コーカサスの風
26日(金)まで岩波ホールで開催中
上映作品
『私のお祖母さん』(1929年)
『スヴァネティの塩』』(1930年)
『ケトとコテ』(1948年)
『大いなる緑の谷』(1967年)
『放浪の画家ピロスマニ』(1969年)
『少女デドゥナ』(1985年)
『メイダン 世界のへそ』(2004年)
『少年スサ』(2010年)
『映像』(2010年)
『微笑んで』(2012年)
『ブラインド・デート』(2013年)
『ダンサー』(2014年)
『西暦2015年』(2015年)
『他人の家』(2016年)
『デデの愛』(2017年)
『ヒブラ村』(2017年)
『告白』(2017年)
『陽の当たる町』(2017年)
『あぶない母さん』(2017年)
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