「ファンタビ」造形美術監督が来日、賢者の石に芦田愛菜「私には重く感じます!」
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ピエール・ボハナ(右)から世界に1つしかないオリジナルの杖をプレゼントされ興奮を隠せない芦田愛菜(左)。
「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」のイベントが本日10月2日に東京・新宿バルト9で行われ、造形美術監督のピエール・ボハナとアンバサダーを務める芦田愛菜が登壇した。
パリを舞台に主人公ニュート・スキャマンダーが、人間界を脅かす強大な魔法使いグリンデルバルドを追って冒険を繰り広げる本作。前作に引き続きエディ・レッドメインがニュートを演じたほか、グリンデルバルド役でジョニー・デップ、ダンブルドア役でジュード・ロウが出演している。
2001年に公開された「ハリー・ポッターと賢者の石」から同シリーズの小道具を手がけ、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」では主人公ニュートのトランクなどを制作したボハナ。壇上には劇中で実際に使用された魔法の杖や賢者の石、ゴールデン・スニッチ、ハッフルパフのカップといったボハナ持参の小道具が展示された。ニュートのトランクに目を付けた芦田は「ニュートがトランクに入っていくシーンが大好きなんです!」と興奮した様子。ボハナから「中を覗いてごらん」と言われ、恐る恐る近付いた芦田は「すごい! すごい!」と言葉があまり出てこない。賢者の石を持った際には「実際の重さは軽くもなく、重くもなく。でも私には(心理的に)重く感じます!」と話し、ニワトコの杖を持ったときには手を震わせていた。
観客からシリーズを通してもっとも苦労した仕事を問われたボハナは「なかなか絞ることはできない。小道具を作るのは、発見の連続で1つの旅路。最初から形が決まっているわけではないんです。キャラクターにどう使わせるか、どういう造形にするか。杖のようなシンプルなものでも難しい」とコメント。そして小道具の物量の多さに苦心したという理由で、映画に登場するショップの陳列棚を挙げた。
またボハナは小道具作りをするうえでの指針やインスパイアの源泉について「やはりJ.K.ローリングさんの作った世界を損ねることのないような仕事をしたいと思っています。『ハリー・ポッター』シリーズは一度終わったものの、『ファンタスティック・ビースト』としてもう一度戻ってきてくれた。こちらもさらにレベルアップする気持ちで臨んでいる。僕自身も彼女が作り出す新たなストーリーやキャラクターの登場にワクワクしているんです」と語った。
イベントではボハナが芦田のために制作した魔法の杖をプレゼントする場面も。芦田は世界に1つしかないオリジナルの杖に、この日一番の笑顔を見せた。デヴィッド・イェーツが監督を務めた「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」は、11月23日より全国でロードショー。
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