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「生きてるだけで、愛。」趣里と関根光才がレインダンス映画祭で観客と鑑賞

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第26回レインダンス映画祭のレッドカーペットに登場した趣里(中央)と関根光才(左)。

趣里と菅田将暉の共演作「生きてるだけで、愛。」が第26回レインダンス映画祭でイギリス現地時間10月2日に公式上映され、趣里と監督の関根光才が出席した。

同映画祭のコンペティション部門に出品された本作は、本谷有希子の同名小説を映画化したラブストーリー。趣里はうつが招く過眠症で自分をコントロールできない寧子を演じた。

レッドカーペットイベントに参加したのち、趣里と関根は観客と一緒に映画を鑑賞。上映後の質疑応答では、役作りについて尋ねられた趣里が「まずは脚本の中の『寧子』のことを考え、理解することに努めました。私は過去に、けがでバレエをやめなくてはいけなくなり、希望を失った中で生きなくてはならない葛藤を経験しました。寧子を通して、そのときの自分を思い出しました」と役との共通点を明かした。そして「映画を観て『つらいのは自分だけじゃない』と心が救われた経験があります。自分も寧子を演じることで、少しでも観ていただいた方の心に何かを残せるのではないかと思い『この役は絶対に自分が演じたい』と思いました」と役に込めた思いを明かす。

また「うつ病という問題にも焦点を当てたかったのか」と質問を受けると、関根は「この問題は僕たちがどこに住んでようと共通する普遍的な問題だと思います」と回答。「うつ病の方々は助けを求めることも難しいですし、話題にもできないかもしれません。この作品を作ったことによって、この問題が解決できるとは思っていないですが、苦しんでいる方々を元気付けたいという思いはありました」と続けた。

イベントが終わると、趣里は「社会的な内容の質問もありましたが、人間の感情というのは一緒なのかなと感じました。観た方のいろんな感想をもっと聞きたかったです」と観客との時間を楽しんだ様子。関根も「この映画は日本の、ある社会の問題を描いている作品だったのにもかかわらず、自分のこととして感じてくれたことがすごくうれしかったです」と感想を述べた。

「生きてるだけで、愛。」は、11月9日より東京・新宿ピカデリーほか全国でロードショー。

(c)2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会