Kis-My-Ft2、公式SNSの代わりにHPを工夫? オフィシャルサイトから広がるファンとの交流
音楽
ニュース
Kis-My-Ft2の22ndシングル『君、僕。』が10月3日に発売になる。今回特に注目したいのはニューシングル発売にむけてのプロモーションだ。TVCMに加えて動画、レーベル公式HPでの盛り上げ方がひときわ熱い!
通算22枚目のシングル『君、僕。』
上下白い衣装で、軽やかにステップを踏みながら、これぞジャニーズアイドルという爽やかなポップチューンを歌う。これまで様々なタイプの楽曲を披露してきたが、デビュー7周年を迎えたいま、Kis-My-Ft2は白い衣装に身を包む。あえてシンプルにすることで、メンバーのカラーが際立つ。
かつて衣装格差が騒がれた時代もあったが、今回、白い衣装の7人が横並びで登場するシーンでは、それぞれが努力を惜しまず、着実に歩んできたことを思わせる。さらに白い衣装で勝負するという7人の自信の表れのようにも解釈できる。
メンバーとファンをつなぐavex公式サイトが熱い!
Kis-My-Ft2のグループやメンバーの公式SNSがない代わりに、avexのキスマイ公式サイトでの盛り上げ方が目を引く。CD発売までのカウントダウンをはじめ、メンバーの誕生日を知らせるカウンターが9月初旬から設置されており、メンバーカラーをスタイリッシュに用いて、愛情に満ちた作りになっている。
また、avexのYouTubeオフィシャルチャンネルにはKis-My-Ft2の全曲試聴プレイリストがあり、新曲をはじめこれまでにリリースされた全ての楽曲の試聴が可能。楽曲再生回数ランキングも備えられており、一目でファン目線から見た彼らの人気曲を知れるところも嬉しい。また、今回は特に映像でのアプローチが目立つ。これまで同様テレビCMに加え、特にYouTubeでの展開は、いまや必須といえる戦略の一つ。
同じジャニーズでもパブリックな場所でここまで楽曲を発信するグループは珍しい。10月3日発売の『君、僕。』に関しても、動画でのアプローチに力を入れているようで、すでに5本の動画と1本の新曲試聴プレイリストがアップされている。MVや限定盤の特典映像、メンバーによるステップ講座など、多岐に渡る映像作品を見ることができる。中でも「君、僕。」の振り付けで特徴的な、軽やかなステップ“キッステップ”を、千賀健永がレクチャーする映像など、ファンの「もっと見たい!」という気持ちをくすぐる映像が並ぶ。むしろ「見せてから売る」というのは、作品に絶対的な自信があるからこそできることだ。
キスマイ愛が詰まったスタッフブログがファンに負けじと熱い!
他のアーティストのようにアーティスト自身がSNSをしていたり、スタッフが運用していたりという直接的なコミュニケーションはとれないものの、スタッフが書いているブログの内容が熱いのも特徴だ。
スタッフによるブログも告知に徹するのではなく、メンバーの番組出演に際して見どころを伝えたり、オンエアがない地域のファンのために概要を伝えたりと、一歩踏み込んだ内容で、更新が待ち遠しくなる。撮影秘話を知れば知るほど、もっと見たくなるのがファン心理というもの。メンバーが持っている小物について「実はこんな仕掛けがある」「こんなシーンにも注目」など、メンバーのそばにいるスタッフだからこそ書けるブログはファンの間でも好評だ。
10月1日更新のブログでは、ほぼ等身大のメンバーポスターを全国5大都市で展開することに触れ、直接見に行けないファンのためにとイメージ写真を添えている。このようなファンに対する細やかな心遣いも抜かりない。ちなみに、公式サイトを運営するavexスタッフはファンの間で“えいベたん”という愛称で親しまれており、ブログや動画が更新されるとTwitter上では「えいべたん最高!」「えいべたん優しすぎ」なとといった声があがることもしばしば。メンバーが直接関わってはいないものの、ファンのニーズに応える公式サイトの情報をきっかけにファン同士が交流を深め、独自のコミュニケーションツールとして、ファンの輪を拡大させる役割も担っている。
デビュー7周年を迎えたKis-My-Ft2。デビュー前から人気のあるグループではあったが、デビュー後の勢いも衰えることなく、コンサートをはじめドラマや映画、バラエティと着実に活躍の幅を広げている。
すべての人気アーティストが実現可能とはいかない5大ドームツアーを終えたばかりの彼ら。ドーム内をペンライトの白い灯りで染め、ファンが作った白いキャンバスに、7色の色が混ざりあうーーどこか初心を忘れないという謙虚な姿勢も覗かせるKis-My-Ft2。お知らせが途絶えないことはファンにとっても幸せなことであり、これからどんな景色を見せてくれるのかドキドキさせてくれるアイドルグループだ。
■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。