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「ミスミソウ」の田舎町にもゲームがあれば…押切蓮介と内藤瑛亮がトーク

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左から内藤瑛亮、押切蓮介。

「ミスミソウ」のBlu-ray / DVDが発売されたことを記念し、原作者の押切蓮介と監督の内藤瑛亮によるトークイベントが、10月3日に東京・新宿バルト9で行われた。

押切の同名マンガを実写化した「ミスミソウ」は、東京から田舎に転校してきたことで陰惨ないじめを受ける少女・野咲春花の復讐を描くサイコホラー。壮絶なバイオレンス描写が話題となり、韓国の全州(チョンジュ)国際映画祭はじめ数々の海外映画祭に出品された。

押切は自身の連載マンガ「ハイスコアガール」が9月に完結したことから、今は燃え尽き症候群になっていると告白。そしてテレビアニメ「ハイスコアガール」の声優キャストと一緒に「ミスミソウ」のDVDを観た際、両作のテイストがあまりに違うことから「同じマンガ家の作品とは思えない」と言われたことを伝える。

しかし内藤は「ハイスコアガール」と「ミスミソウ」の構図が似ていると指摘して、押切を驚かせた。内藤いわく「三角関係があって物語がドライブしていく感じや、寄せられている気持ちに誰も気付いていないところ、それに時代設定など似ている点がたくさんある」という。さらに内藤は「『ハイスコアガール』はゲームのレバーを握るけど、『ミスミソウ』はナイフを握ったってぐらいのささやかな違いで(笑)。『ミスミソウ』の舞台となった田舎町にもゲームがあったら殺し合いにはならなかったかも」と分析を続けた。

また本作のBlu-ray / DVDには特典映像としてメイキングが収録されている。イベントでは、押切が撮影の見学に来た際に内藤と一緒にいながらも目を合わそうとしない2人の微妙な空気や、撮影中に起きた多数のトラブルもしっかり捉えられていることが明かされた。

最後に今後の活動について聞かれた押切は「人生のピークは今年だった。もう一段階上がるのには、もっと何かをしなくてはと思っているのですが、なかなかマンガへのモチベーションが上がらない。『ミスミソウ』のときのように辛辣な作品を描きたいと思いつつも『ハイスコアガール』に侵されて黒い部分を忘れていた」と吐露してイベントを締めた。

なおトークイベントにて、本作品がスペイン現地時間10月27日より開催のサンセバスチャン ホラー&ファンタジー映画祭に正式出品され、内藤が登壇予定であることが発表された。

(c)押切蓮介/双葉社 (c)2017「ミスミソウ」製作委員会