鈴木保奈美、『東京ラブストーリー』再放送は「拷問のよう」 『SUITS』織田裕二との再共演語る
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10月8日よりスタートするフジテレビ月9ドラマ『SUITS/スーツ』の記者会見が10月4日に東京・お台場のフジテレビ湾岸スタジオで行われ、主演の織田裕二をはじめ、中島裕翔、新木優子、中村アン、小手伸也、鈴木保奈美のキャスト陣が登壇した。
本作は、2011年6月に全米で放送が開始され、初回視聴者数460万人超を記録したドラマ『SUITS/スーツ』のシーズン1を原作とした弁護士ドラマ。“敏腕ながら傲慢なエリート弁護士”と、“その日暮らしの天才フリーター”という、相容れることのない凸凹な2人がバディを組み、数々の難解な訴訟をあらゆる手段で解決していく。
織田は、冒頭の挨拶で「原作が素晴らしい作品なので、負けずに日本の良いところを出せれば良いなと思います」とコメント。きっちりとした衣装に身を包んだキャストたちが並ぶ中、1人だけジーパンにパーカー、その上にジャケット姿で登壇した中島に、「はやく衣装着てこいよ」と織田がツッコミを入れ、会場は早速笑いに包まれる。中島は「1人だけジーパン? これ衣装なんです。もうちょっと頑張りますよ、私服だったら」と返し、ドラマ内でバディを組む2人の息のあった関係性が垣間見えるやりとりを展開した。
また、本作でパラリーガルの聖澤真琴役を演じる新木は、原作『SUITS/スーツ』でイギリス王室のヘンリー王子と結婚したメーガン・マークルが演じた役柄を演じることへの気持ちを問われ、「本国のプロデューサーに会った際に、『王女になる方だね』と言われて、『頑張ります』という会話のやり取りをさせていただいたんですけど、本当にとんでもなくて。そうですね、普通の幸せをゲットにできるように、欲を言わず」と答え、会場には笑いが起こった。さらに中村は、自身が演じる秘書の玉井伽耶子のモデルとなったドナ・ポールセンを演じたサラ・ラファティから、自身のInstagramがフォローされたことを報告。「鳥肌が立ってしまって、サラさんが日本の『SUITS/スーツ』を気にしてくださっていることに、すごく感動して、励みになっております」と話した。本国から注目を受けていることについて意見を問われた織田は「そのうち一緒にやることになるかもしれない、日本語で」と回答し、笑いを起こした。
織田演じる甲斐のライバル弁護士・蟹江貢役を務める小手は「僕、そもそもなんですごい役を急にいただいたのかなと思って」と疑問を打ち明ける。すると司会の笠井信輔アナウンサーが「おそらく、顔採用じゃないですか」と発言し、小手も「やっぱりそうですよね!」と勢いよく同意し、会場にはどっと笑いが起こった。小手は「プロデューサーの方々にも色々聞いて、結局どういうことなんですかって聞いたら、『やっぱり顔がね』って。顔合わせの時、本国のプロデューサーの方が入ってきた瞬間『ルイスが来た!』って言ってくれて」と嬉しそうに話しを続け、「原作好きの方が見て、『ルイスっぽい』と思っていただけるような着地点を目指して、蟹江というキャラクターを作っていきたい」と意気込みを語った。
鈴木は「映画やドラマを観て大好だなと思った時に、私だったらどの役をやるだろう、どうやってお芝居をするだろうっていつも思って、作品の世界に恋い焦がれてしまう風に必ずなるんですが、まるで、あり得なかった夢が叶う、本当にその世界に入ることができるんだというのは驚きで、とても嬉しくこの話をいただきました」と、『SUITS/スーツ』の出演に対しての喜び明かす。また、鈴木が「第1希望としてはレイチェル(メーガン・マークルが演じた役)のつもりだったんですけど……四半世紀ほど遅かったかな」とこぼすと笑いが起こり、「全力でチカを演じさせていただきます」とコメントした。
『東京ラブストーリー』以来の鈴木との共演について、感想を問われた織田が「う~ん」と深く考え込んでいる様子を見て、鈴木は「詰まってます」と発言。すると、織田は「このう~んが27年。あっという間っちゃあっという間だし、ふと会って『あ、変わってない』って思うし」と話す。一方の鈴木は、「『東京ラブストーリー』の時は、本当に自分のことで精一杯で、“織田裕二”って人をちゃんと見ていなかったなと思うんです。リカとしてカンチを見るので精一杯で、織田さんという俳優さんをちゃんと見ていなかったなと思うんですね。その後、刑事の織田さんとか、貧乏人の織田さんとか、いろんな織田裕二をブラウン管で観て、『この人ちゃんと見なかったのもったいないことしたな』っていう気持ちが長いことあったので、今回は織田裕二をじっくり見てやろうと思って」と、これからも続く織田との撮影を意気込んでいた。
トークは『東京ラブストーリー』再放送の話題になり、鈴木は「私、クランクインの日にセットに初めて行って、初めて甲斐さんとのシーンを撮る時に、控え室でメイクさんとか衣装さんとかが『今、始まりました!!』って。『今見てますよみんなで』って」と、再放送時、現場では大きな話題になっていたことを明かした。中村も「10秒前からカウントダウンして、『直撃LIVE グッディ!』終わって、待ち構えて」とその時の興奮度を語る。そして「懐かしいっていう感じになりましたか?」と問われた中島は、「いや、僕生まれてないですから」と答え、再び会場は笑い声に包まれた。
また、織田は「今、見返しても面白いんだなと思って、僕、録画して全部見ましたけどね」と話すと、鈴木が「えー!?」ととても驚いた表情をし、「立派です」とコメント。自身は、現場で再放送が盛り上がっていた際のことを「もう拷問のようで、終わるまでセットから出てこれなくなっちゃいました」と明かし、またもや笑いが起きた。
会見の終盤では、本国版『SUITS/スーツ』の主人公ハーヴィー・スペクター役のガブリエル・マクトとルイス・リット役のリック・ホフマンからのメッセージ映像が上映された。最後に織田は「全身全霊をかけて、楽しむっていうことをやってます。その結果が月曜9時にちゃんと映ってると思います。ここにいる人だけじゃなくて、いろんな人が出ています。家族がどんどん増えていく話です。何が起こるかわからないドラマですので、1話足りとも見逃さずに観てもらえれば、絶対損はさせないと思います」とメッセージを残し、会見を終えた。
(大和田茉椰)