森山未來ら出演、岡田利規「未練の幽霊と怪物」延期公演が6月に
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KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「未練の幽霊と怪物―『挫波』『敦賀』―」出演者
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「未練の幽霊と怪物―『挫波』『敦賀』―」が、6月に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオで上演される。
本作は昨年6・7月に上演される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止に。劇場公演に代わり、「『未練の幽霊と怪物』の上演の幽霊」と題した映像作品が昨年6月にオンライン上演された。また、リモート稽古を経て完成・出版された戯曲「未練の幽霊と怪物 挫波 / 敦賀」が第72回読売文学賞の戯曲・シナリオ賞を受賞した。
「未練の幽霊と怪物―『挫波』『敦賀』―」は、岡田利規が能をモチーフに創作した、ミュンヘン・カンマーシュピーレのレパートリー作品「NO THEATER」の“進化版”。建築家ザハ・ハディドをシテにした「挫波」、高速増殖炉もんじゅを巡る「敦賀」の2作品が、霊的な存在が思いを語る“夢幻能”の構造を用いて描かれる。今年6月の公演には、森山未來、片桐はいり、栗原類、石橋静河、太田信吾が出演するほか、七尾旅人が謡手として参加。作・演出を岡田、音楽監督・演奏を内橋和久が担う。
上演決定に際し、岡田は「わたしたちは去年の春、公演中止が決まったあとも、オンライン・リハーサルをやっていました。延期して上演が行われることを見込んで、コンセプトや、このパフォーマンスに必要な感覚を共有するためのプロセスを踏んでいたのです。たいへん上首尾にいきました。来る上演に向けて、あとは細部の精度にこだわっていくだけです」とコメントした。
チケットは4月に販売開始予定。
※「NO THEATER」の「O」は長音記号付きが正式表記。
岡田利規コメント
幽霊は、現れるために、場所を必要とします。
そういうわけで、「未練の幽霊と怪物」の上演には舞台が、劇場が必要です。
わたしたちは去年の春、公演中止が決まったあとも、オンライン・リハーサルをやっていました。
延期して上演が行われることを見込んで、コンセプトや、このパフォーマンスに必要な感覚を共有するためのプロセスを踏んでいたのです。たいへん上首尾にいきました。
来る上演に向けて、あとは細部の精度にこだわっていくだけです。
準備は万端です。身体、音楽、空間、言葉。
観客のみなさんが幽霊の出現に立ち会うべく、劇場に来てくださるのを心よりお待ちしています。
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「未練の幽霊と怪物―『挫波』『敦賀』―」
2021年6月予定
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
作・演出:岡田利規
音楽監督・演奏:内橋和久
出演:森山未來、片桐はいり、栗原類、石橋静河、太田信吾 / 七尾旅人(謡手)