「福島三部作」再演スタート、谷賢一「世界に発信できることを心から嬉しく思います」
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DULL-COLORED POP「福島三部作」より。(撮影:前澤秀登)
DULL-COLORED POP「福島三部作」が昨日2月9日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオで開幕した。
第64回岸田國士戯曲を受賞した「福島三部作」は、原発で働く技術者を父に持つ谷賢一が、東日本大震災を演劇作品として残すことを目的に、約2年半の歳月をかけて取材・執筆した作品。「第一部『1961年:夜に昇る太陽』」では、福島県双葉町の住民たちが原発誘致を決定するまでの数日間が、「第二部『1986年:メビウスの輪』」では、福島第一原発の稼働から15年後の双葉町が、「第三部『2011年:語られたがる言葉たち』」では、東日本大震災、福島第一原子力発電所事故当時の様子が描かれる。なお今回の公演は、「国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2021(TPAM2021)」における「TPAMディレクション」の演目にラインナップされており、英語字幕付きで各国の観客に向けてオンライン配信される。
開幕に際し、谷は「英語字幕と20台以上の配信カメラを備えて、『福島三部作』を世界に発信できることを心から嬉しく思います。死者たちは今も、私たちへ向けて語り続けているのです」とコメントした。公演は2月14日まで。
「国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2021(TPAM2021)」
2021年2月6日(土)~14日(日)
※2021年1月24日(日)から2月5日(金)までプレイベント期間。
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場、BankART Temporary(ヨコハマ創造都市センター)、横浜赤レンガ倉庫1号館 ほか
DULL-COLORED POP「福島三部作 第一部『1961年:夜に昇る太陽』」
2021年2月9日(火)、12日(金)~14日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
オンライン配信
2月9日(火)19:30~ ライブ配信
2月10日(水)8:00~ 録画配信 (9日公演の録画)
作・演出:谷賢一
出演:内田倭史、大内彩加、大原研二、倉橋愛実、塚越健一、宮地洸成 / 荒井志郎、井上裕朗、峰一作、百花亜希
DULL-COLORED POP「福島三部作 第二部『1986年:メビウスの輪』」
2021年2月10日(水)、12日(金)~14日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
オンライン配信
2月10日(水)19:30~ ライブ配信
2月11日(木・祝)8:00~ 録画配信(10日公演の録画)
作・演出:谷賢一
出演:宮地洸成、岸田研二、木下祐子、椎名一浩、藤川修二、古河耕史、百花亜希
DULL-COLORED POP「福島三部作 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』」
2021年2月11日(木・祝)~14日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
オンライン配信
2月11日(木・祝)19:30~ ライブ配信
2月12日(金)8:00~ 録画配信(11日公演の録画)
作・演出:谷賢一
出演:大原研二、佐藤千夏、ホリユウキ、宮地洸成 / 有田あん、井上裕朗、オレノグラフィティ、柴田美波、都築香弥子、春名風花、平吹敦史、山本亘、ワタナベケイスケ