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ヤビク・エンリケ・ユウジの個展『MOTION』がDIESEL ART GALLERYで開催

アート

ニュース

CINRA.NET

ヤビク・エンリケ・ユウジの個展『MOTION』が2月13日から東京・渋谷のDIESEL ART GALLERYで開催される。

1997年にブラジル・サンパウロで生まれたヤビク・エンリケ・ユウジは11歳で日本に移住。文化服装学院で服飾を学び、2017年からコラージュを用いた表現活動を始めた。ブラジルと日本の文化の狭間で育った背景から、世の中の違和感や歪みの不完全さに美しさを見
出し、コラージュを中心にオブジェクトの作成や空間インスタレーションなどを制作している。

ヤビク・エンリケ・ユウジにとって過去最大規模の個展となる『MOTION』では、立体作品を含む30点以上の新作を展示するほか、限定グッズを販売。同展をオンライン上で体験できるバーチャルツアーも2月中旬から公開予定だ。

ヤビク・エンリケ・ユウジのコメント

ある日、ふと高架橋を見ると経年劣化とグラフィティが目についた。
技術が発達して複雑化し、完璧なものを求めるこの世の中で美しいと目を引くものは、生々しい現実の違和感だった。
ブルジョワジーが歩く大通りに、たむろするホームレス。
“スケボー禁止”の立て看板の横に、捨てられたタバコの吸殻。
全てを理解しようとするこの世界で、ただ“今”を生きる脱力した若者たち。
彼らの遊び場は、そんなこの街の違和感という余白。
これらは世界の約束事のように姿を現す。
偶発的な歪み、有限性の中で、絶えず、絶えず、意図しない自然な形として現れる歪みに、私は、美しさを覚えたのである。