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ジェジュン、手越祐也……各方面で語られるHYDEへの愛 いつの時代も憧れとして輝くストイックな生き様

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リアルサウンド

 日本を代表するロックバンド、L’Arc-en-Ciel。活動を始めて30年が経った今でも、影響を受けたバンドとしてL’Arc-en-Cielの名を上げるアーティストは多い。中でもボーカリストのHYDEに憧れるアーティストは数えきれないほどいる。ロックミュージシャンの後輩であるyasuやDAIGOが熱烈なHYDEファンであることは有名だが、ロック以外のジャンルで活動するアーティストや、新世代の若いアーティストたちにも大きな影響を与えているようだ。

 まずあげたいのは、ひときわ強いHYDE愛の持ち主である歌手のジェジュン。これまでのインタビューや歌番組でHYDEの大ファンであることを公言しているジェジュンは、自身のInstagramに、HYDEをめいっぱいハグしている画像や、笑顔で一緒にお酒を飲んでいるツーショット画像など、見ているこちらも笑顔になってしまうような微笑ましい画像をいくつも投稿している。そんなジェジュンからの深い愛を受け取ってか、昨年10月に配信リリースされ、今年3月にはCDリリースを予定している「BREAKING DAWN(Japanese Ver.)Produced by HYDE」では、HYDEがジェジュンに楽曲を書き下ろし、初コラボが実現した。

「BREAKING DAWN(Japanese Ver.)Produced by HYDE」

 そんなジェジュンは、HYDEの音楽性のみならず人間的な魅力にも強く惹かれているようだ。過去のインタビューで、HYDEの魅力について問われたジェジュンは、「普段はすごく少年っぽくて親しみやすい方なのにステージ上ではザ・カリスマ。圧倒的な迫力でその場を支配するんです。(中略)今ある自分に満足しないで、常に新しいことに挑戦している感じも素晴らしいと思います。あのくらいの経歴を持つと、もっとラクして生きていけるはずなのに、音楽に関しては、いつも自分を追い込んでいる感じがします」(引用:with online)と答えている。

 昨年ジャニーズ事務所を退所し、現在はフリーで活動しているタレントの手越祐也も、昔からHYDEのファンである。L’Arc-en-Cielのライブに足を運ぶのはもちろん、一緒にスノーボードをしたり、HYDEが開催するアーティスト同士の交流会に参加したりと、プライベートでの親交も深いようだ。そんな手越は、今年1月にテレビ&ビデオエンターテインメントサービス「ABEMA」の特番と、自身のYouTubeチャンネル「手越祐也チャンネル」で、HYDEとの初対談を果たした。終始穏やかで大人の余裕を感じさせるHYDEと、少年のようにキラキラした瞳で楽しそうに話す手越の貴重な初対談の様子はぜひ動画でチェックしてほしいのだが、先述したジェジュンが語るHYDEの魅力と共に注目したいのは、対談前に手越が語った“HYDEに憧れる理由”だ。

 YouTube動画の前半、手越は自身が独立への道を選んだことも絡めながら、「HYDEさんって楽しそうじゃないですか。自由に好きな音楽して、めちゃくちゃかっこよくて。自分が事務所を辞めて独立するにあたって、HYDEさんの影響ってめちゃくちゃ大きい。あんな風な活動したいなっていう憧れ」と語っている。

夢の共演が叶いました!【HYDE✖️手越】

 HYDEはL’Arc-en-Ciel以外にも、OBLIVION DUSTのギタリスト・K.A.Zと共に結成したロックユニット・VAMPSや、ソロアーティスト・HYDEとして精力的に活動し、国内外で膨大な本数のライブやフェスを成功させてきた、非常にアクティブなミュージシャンだ。

VAMPS – AHEAD (from live at Zepp Tokyo 2015)

 VAMPSでは結成から約1年でワールドツアーを行ない、イギリスやアメリカでのロックフェスにも多数出演。ソロとしては、2019年にBring Me The Horizonの来日公演にゲスト出演し、BMTHファンに寄せた激しいセットリストでフロアを見事に味方につけ、アウェーかと予想された会場を熱狂させたのも記憶に新しい。世界各国のステージを飛び回りながら自由に音楽活動をするHYDEの姿は、10代から巨大な事務所の中で育った手越に大きな刺激を与え、今後の生き方の指針となったようだ。そして、日本で大きな成功をおさめながらも、それに満足することなく、「次は世界へ」とより大きな市場を切り拓いていくストイックな姿勢こそ、ジェジュンがHYDEを尊敬する理由なのだろう。

“HYDE LIVE 2020 Jekyll & Hyde” Digest

 彼らの他にも、2014年にメジャーデビューしたTHE ORAL CIGARETTESのボーカル&ギターの山中拓也もバンドを始めるきっかけとなった存在としてHYDEの名前を上げているし、もっと最近でいえば、2018年にSoundCloudへアップした1st EP『NEVERENDING??』(Sid the Lynch名義)をきっかけに注目された新進気鋭の若手ラッパーsic(boy)も、自身が最も影響を受けたヒーローはHYDEだと公言している。

【THE ORAL CIGARETTES / 山中拓也】HYDEとの音楽談議 / L’Arc-en-Cielとソロ活動のお互いへの影響とは【J-WAVE・WOW MUSIC】

 様々なジャンルや世代のアーティストたちから敬愛されるHYDE。音楽の才能やステージでのカリスマ性といったミュージシャンとしての魅力があることは言うまでもないが、決して守りに入ることなくストイックに上を目指し続けるその生き様こそが、憧れのアーティスト像として輝き続ける理由の一つなのである。

■南 明歩
ヴィジュアル系を聴いて育った平成生まれのライター。埼玉県出身。