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稲垣吾郎主演の舞台『サンソン―ルイ16世の首を刎ねた男―』4月から上演

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CINRA.NET

舞台『サンソン―ルイ16世の首を刎ねた男―』が4月23日から東京・池袋の東京建物 Brillia HALLで上演される。

18世紀のフランス・パリに実在した死刑執行人シャルル=アンリ・サンソンの実話がベースとなる同作。処刑の残虐性と罪を裁く職務の間で自身の仕事の在り方に疑問を募らせるシャルル=アンリ・サンソンが、ジャン=ルイ・ルシャールによる父親殺害事件をきっかけにフランスの法律と罰則について深く考え、若きナポレオンや医師ジョゼフ・ギヨタンらとの出会いによって心を揺さぶられていく姿を描く。原作は安達正勝『死刑執行人サンソン』。

「ムッシュー・ド・パリ」と呼ばれたシャルル=アンリ・サンソン役に稲垣吾郎、シャルルの父シャルル=ジャン=バチスト・サンソン役とマクシミリアン・ロベスピエール役に榎木孝明、ルイ16世役に中村橋之助、蹄鉄工の息子ジャン=ルイ・ルシャール役に牧島輝、ジャン=ルイ・ルシャールの恋人エレーヌ役に清水葉月、チェンバロ職人のトビアス・シュミット役に橋本淳、後に革命家となるルイ・アントワーヌ・サン=ジュスト役に藤原季節、ナポリオーネ・ブオナパルテ役に落合モトキ、医師ジョゼフ・ギヨタン役に田山涼成、デュ・バリー夫人役に智順、アントワーヌ・ルイ博士役に藤田秀世、グロ役に有川マコト、ラリー・トランダル将軍役に松澤一之がキャスティング。稲垣吾郎主演の舞台『No.9-不滅の旋律-』に携わった中島かずき(劇団☆新感線)が脚本、白井晃が演出、三宅純が音楽を手掛ける。

同舞台は5月9日まで東京建物 Brillia HALLで上演された後、5月21日から大阪・オリックス劇場、6月11日から福岡県・久留米シティプラザを巡る。東京公演のチケットは3月20日10:00から、大阪、福岡公演は4月17日10:00から販売。配信は予定していない。

今回の発表とあわせてトレイラー映像が公開。
{{ youtube url="https://www.youtube.com/watch?v=OGh0hB9OSkg"}}

稲垣吾郎のコメント

2015年から3度上演した舞台『No.9』に続き、白井晃さん、中島かずきさん、三宅純さんの手掛ける作品に出演できることをとても光栄に思います。
『No.9』で演じたベートーヴェン同様、今回も歴史上に実在した人物、シャルル=アンリ・サンソンを演じます。フランス革命期という激動の時代に、“死刑執行人“という生まれた時から決められた決して抗うことのできない運命を受け入れ、悩みながらもその仕事にプライドを持って生きてきた人物です。どれだけの重圧を背負っていたのか、今はまだ計り知れませんが、これから稽古を通して創りあげていくことで新しい自分と出会えることが楽しみでもあります。歴史の中で苦悩したサンソンの気持ちに寄り添い、伝えていきたいと思っています。
このような時代だからこそ、サンソンを通じて厳しい運命の中でも目を背けずに希望を見出す姿を皆様にお届けできれば嬉しいです。

中村橋之助のコメント

白井晃さんの演出、中島かずきさんの脚本でこれだけ大きな舞台に出演できるということで自分自身の熱量が上がっていくのを感じています。そして、子供の頃から「テレビの向こう側の人」として拝見していた稲垣さんとご一緒できることがとても嬉しいです。
僕の演じるルイ16世はフランス革命期に王位を継承し、最後は死罪となる人物。
白井さんの演出で彼の運命がどのように彩られるのか、そしてそれを演じることを楽しみにしています。自分ならではのルイ16世を演じたいと思っています。

白井晃のコメント

死刑執行人でありながら死刑廃止論者だったという孤高の人物を通して、稲垣吾郎さんと共に再び新作を創れる喜びでいっぱいです。18世紀末のパリに生きたシャルル=アンリ・サンソンの苦悩は、激動の社会で生きる今の私たちと結びつくものが多いと感じています。歴史の闇で、あまり知られることのなかった彼の人生は、この先、私たちが向かうべき指針を与えてくれるようにも思います。私たちの心の平穏はどこにあるのか。そんなことに想いを馳せながら作品創りができたらと考えています。

中島かずきのコメント

のちにギロチンと呼ばれることになる断頭台は、実は人道的で人民に平等な死刑を目指して作られた。しかしそれが結果的に恐怖政治の象徴になってしまう。
人のためによかれと思って作られたものが、結果的に人の脅威になる。それは現代にも通じる問題だ。
愚直に誠実にパリの死刑執行人を勤め上げたシャルル=アンリ・サンソンという男の人生をたどることで、人はその皮肉とどう対峙できるかを描くことに挑戦してみたい。

三宅純のコメント

世襲の『死刑執行人』という宿命、動乱の時代がもたらす過酷な試練、シャルル=アンリ・サンソンをめぐる数奇な史実を知って、僕は震撼した。パリの街が今までとは違って見えてきた。サンソンの生きた時代、カオスとデカダンス、彼の美学とリリシズムをどうやって音楽に投影するべきか、試行錯誤を繰り返している。白井晃さんの音楽構成案に繰り返し登場する「重低音」というキーワードを濃密に脳内ループさせながら。