マルグリット・デュラスの自伝的小説を映画化「あなたはまだ帰ってこない」公開
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「あなたはまだ帰ってこない」
「愛人 ラマン」で知られるフランスの小説家・映画監督のマルグリット・デュラスによる自伝的小説「苦悩」を映画化した「あなたはまだ帰ってこない」が、2019年2月22日に公開される。
2019年の第91回アカデミー賞外国語映画賞・フランス代表作品に選出された本作では、第2次世界大戦下のフランスを舞台に、レジスタンス運動家であった夫ロベール・アンテルムの帰還をアパルトマンの一室で待ち続けるデュラスの苦悩の日々が描かれる。
「海の上のピアニスト」「ゼロの未来」のメラニー・ティエリーが主人公デュラスを演じ、「ピアニスト」のブノワ・マジメルがゲシュタポの手先でデュラスに近寄るラビエに扮する。さらに、レジスタンス運動のメンバーでデュラスを支えるディオニス役に、音楽プロデューサーでソロミュージシャンしても活動する「パーソナル・ショッパー」のバンジャマン・ビオレーがキャスティングされたほか、「キリマンジャロの雪」のグレゴワール・ルプランス=ランゲも出演。
監督と脚本を担当するエマニュエル・フィンケルは、「デュラスの『苦悩』を初めて読んだのは20歳の頃。30年ぶりに再読し、まるで初めて読んだかのように激しく揺さぶられた。これは愛の物語です」とコメントしている。
「あなたはまだ帰ってこない」は、東京のBunkamuraル・シネマほか全国で順次公開。
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